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書評掲載

縄文の狼(くもんの児童文学)

今井恭子  著

堤 隆  監修
岩本ゼロゴ  イラスト
在庫状況 有り  お届け予定日 3~4日 
価格 \1,650(税込)         
発行年月 2021年06月
出版社/提供元
くもん出版
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 290p
大きさ 20cm
ジャンル 和書/人文科学/文学/日本文学
ISBN 9784774332017
商品コード 1033023943
NDC分類 913.6
書評掲載誌 朝日新聞 2021/07/31
商品URLhttps://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1033023943

著者紹介

今井恭子(著者):広島県生まれ。上智大学大学院修士課程修了。児童文学作家。『歩きだす夏』(学研)で第12回小川未明文学賞大賞受賞。『アンドロメダの犬』(毎日新聞社)、『前奏曲は、荒れもよう』『切り株ものがたり』(福音館書店)、『丸天井の下の「ワーオ!」』『こんぴら狗』(くもん出版)、『ぼくのわがまま宣言!』(PHP研究所)、『ギフト、ぼくの場合』(小学館)、「キダマッチ先生!」絵本シリーズ(BL出版)など。『こんぴら狗』では、第67回小学館児童出版文化賞、第58回日本児童文学者協会賞、第65回産経児童出版文化賞・産経新聞社賞の各賞を受賞。日本文藝家協会会員、日本児童文学者協会会員。
岩本ゼロゴ(イラスト):宮城県生まれ。東京藝術大学卒業。装画やキャラクターデザインなどを手掛ける。主な参加作品に『大航海時代Ⅴ』(コーエーテクモゲームス)、『魔導の系譜』(佐藤さくら著/東京創元社)、「少年Nシリーズ」(石川宏千花著/講談社)などがある。

内容

「狼の血が流れてるらしいぜ」
狼とともに育った少年キセキ。1万年以上前の縄文時代に繰り広げられる、少年と狼たちの絆と進化の物語。
前作『こんぴら狗』で、第64回 青少年読書感想文全国コンクール課題図書に選定、日本児童文学者協会賞、産経児童出版文化賞(産経新聞社賞)、小学館児童出版文化賞など複数の賞を受賞した作家・今井恭子渾身作。
(著者あとがきより)
いつの時代でも、どこででも、技術や生活における変化というものは、一斉に一様に進むわけではありません。現代でも着々と宇宙旅行への準備をしている人がいる一方で、いまだに電気も水道も使わず生活している人がいます。昔からの伝統的な生活を当然のこととして続けている人々は、技術的には遅れているかもしれませんが、人間として劣っているわけではありません。この作品を書きながら、書いている本人が強く気づかされたことです。それは昨今、頻繁に話題にのぼる多様性への尊重ということに結びつくでしょう。
……狼に興味を持ち、犬を愛する者として、今作でも主人公と狼や犬との強い絆を描きました。縄文時代の遺跡からは、犬が大切にされていた証拠が出てくることを密かにうれしく思いました。