【MeL】日本近代村落の起源(DL不可)
松沢 裕作 著
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内容
目次
凡例 序論 「美風」の行方、「淳風」の来歴 一 課題としての近代村落 二 近代日本の村落概観──行政村と自然村 三 先行研究 (1)戦前・戦時の村落論 (2)戦後の村落論 四 本書の課題 第Ⅰ部 村請制村落から近代村落へ──地租改正前後の変容 第一章 明治初期の村運営と村内小集落 はじめに 一 大麻生村と村内の「組」 二 大麻生村の村政機構と「組」 三 大麻生村の貢租徴収と「組」 (1)明治二(一八六九)年の貢租徴収 (2)明治四(一八七一)年の貢租徴収 (3)明治七(一八七四)年・八(一八七五)年の貢租徴収 四 大麻生村の財政と「組」 (1)明治二(一八六九)年~五(一八七二)年の村財政 (2)明治六(一八七三)年の村財政 (3)明治八(一八七五)年の村財政 むすび 第二章 村請制と堤外地 はじめに 一 大麻生村における割地の存在形態 二 壬申地券発行後の堤外地 三 堤外地をめぐる村規約と番人 四 上組・下組と割地 五 地租改正と共有地の分割 むすび 第Ⅱ部 地租改正の遂行過程──壬申地券発行・耕宅地・山林原野 第三章 壬申地券と村請制 はじめに 一 大蔵省の検地回避方針 (1)神田孝平と検地回避方針 (2)検見と検地 (3)府県の伺と大蔵省の対応 二 地券と租税──武蔵国比企郡宮前村の場合 (1)明治二(一八六九)年における耕地の状況 (2)明治二(一八六九)年~明治五(一八七二)年の貢租徴収 (3)壬申地券の発行過程 (4)壬申地券発行の結果 (5)壬申地券と貢租 むすび 第四章 地価決定の制度的問題 はじめに 一 地価をどのように決めるか 二 地押丈量と諸役職 (1)「区内惣代人」 (2)「地租改正総代人」 (3)「地主総代人」 (4)区戸長・地租改正総代人・地主総代人の関係と機能 三 地位等級調査と諸役職 (1)模範組合の設定と地主総代人・代理人・議員 (2)全管の「権衡」と地租改正顧問人・地租改正大総代 (3)全管巡回調査と県庁への委任 むすび 第五章 林野官民有区分の構造 はじめに 一 近世・近代日本の林野制度 二 森林政策の動向 三 地租改正以前の福島県庁と官有林野 四 地租改正後の福島県における官有林野管理 五 官有林野増大の要因 六 会津六郡民有地引き直し むすび 第Ⅲ部 相互監視の場としての村落の再建 第六章 官有地・御料地と無断開墾問題──富士山南麓の場合 はじめに 一 富士山南麓原野の官民有区分 (1)近世の富士山南麓 (2)官民有区分と民有地下げ戻し運動 二 開墾の進展 (1)山本長五郎(清水次郎長)の開墾 (2)大渕村および周辺諸村の動向 (3)粟倉村口における学資畑の開墾 (4)開墾地の拡大と県庁の対応 三 御料地編入と開墾地 (1)県庁と宮内省の交渉 (2)地元の動向と行政訴訟 (3)個別貸与と開墾地の状況 むすび 第七章 明治中期の大字・行政村・町村組合 はじめに 一 行政村の形成 二 行政村と大字 三 山林をめぐる大字・行政村・町村組合 四 大字の機能 むすび 結論 日本近代村落の起源 一 得られた知見 二 若干の含意 三 再び、課題としての近代村落へ 初出一覧 あとがき 索引