内容
少子高齢化、未婚化・晩婚化、離婚の増加と再婚夫婦の増加など、家族をめぐる状況は大きく変化している。一方で、LGBTに代表される多様な性のあり方への理解が広がり、あるべき家族像を追求することよりも、個人の尊重、多様性の尊重が重要になってきている。このように家族や人々の暮らし方が大きく変化し、家族の形態や関係性が多様になっても、私たちにとって家族が生活や人生の基本的な拠り所のひとつであり続けているからこそ、私たちは、家族との関係に期待を抱いたり、逆に憎しみを抱いたり、また、家族でいるがために苦しんだりもするのであろう。本書は、現在の家族の状況にさまざまな角度から光を当て、家族の現状と生活の実態を客観的に把握したうえで、課題を解決する柔軟な思考と実践のためのヒントを提供している。