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パウリの夢~C・G・ユングの夢セミナー~
スザンヌ・ギーザ―
編
猪股 剛,
宮澤 淳滋,
鹿野 友章,
長堀 加奈子
翻訳
河合 俊雄
監修
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在庫状況
有り
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お届け予定日
3~4日
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価格
\4,620(税込)
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発行年月 |
2021年07月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
58p,386p |
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大きさ |
21cm |
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ジャンル |
和書/人文科学/心理学/精神分析 |
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ISBN |
9784422117652 |
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商品コード |
1033249248 |
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NDC分類 |
146.15 |
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基本件名 |
精神分析 |
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本の性格 |
学術書 |
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新刊案内掲載月 |
2021年08月5週 |
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商品URL | https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1033249248 |
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著者紹介
C・G・ユング(著者):スイス生まれの精神科医、深層心理学の開拓者。
ユング自身はみずからの体系を分析心理学と称し、集合的無意識、元型といった概念を提唱して、単なる一個人の枠にとどまらない壮大な心の見取り図を示した。二〇一〇年に長らく門外不出だった『赤の書』(創元社)が公刊され世界に衝撃を与えた。また二〇一八年からはユングの壮年期の仕事であるスイス工科大学(ETH)講義の公開が始まり、その第一巻『近代心理学の歴史』(創元社)が公刊されている。
スザンヌ・ギーザ―(編者):スウェーデン在住の心理臨床家、Ersta Skondal Bracke University College講師。科学史分野で博士号を取得した後、公的な心理臨床家の資格も取得。その後、主として臨床心理面接およびそのスーパーヴィジョンの分野で活躍している。著書に『The Innermost Kernel』『Depth Psychology and Quantum Physics』『Wolfgang Pauli's Dialogue with C. G. Jung』などがある。
猪股 剛(翻訳):一九六九年生まれ。帝塚山学院大学准教授。京都大学大学院教育学研究科博士後期課程修了。博士(教育学)。ユング派分析家、臨床心理士、公認心理師。著書に『心理学の時間』(日本評論社)、『遠野物語 遭遇と鎮魂』(共著、岩波書店)、『ホロコーストから届く声』(編共著、左右社)などがある。
宮澤 淳滋(翻訳):一九七八年生まれ。カウンセリングオフィス・クローバーリーフ在籍。相模女子大学非常勤講師。上智大学大学院文学研究科心理学専攻博士後期課程満期退学。臨床心理士、公認心理師。論文「夢の展開と自立の過程」他。
鹿野 友章(翻訳):一九八五年生まれ。横浜西口カウンセリングルーム在籍。文京学院大学非常勤講師。上智大学大学院総合人間科学研究科博士後期課程在籍中。臨床心理士、公認心理師。論文「風景構成法とロールシャッハテストの比較研究についての文献的考察」他。
長堀 加奈子(翻訳):一九八三年生まれ。上智大学総合人間科学部心理学科特任助教。上智大学大学院総合人間科学研究科心理学専攻博士後期課程単位取得満期退学。博士(心理学)。臨床心理士、公認心理師。著書に『箱庭療法学モノグラフ第13巻 復職支援の心理療法』(創元社)がある。
河合 俊雄(監修):一九五七年生まれ。京都大学こころの未来研究センター教授、センター長。京都大学大学院教育学研究科修士課程修了。ユング派分析家、臨床心理士、公認心理師。主な著書に、『心理臨床の理論』(岩波書店)、『ユング派心理療法』(ミネルヴァ書房)、『発達障害への心理療法的アプローチ』(編著、創元社)などがある。
内容
ヴォルフガング・パウリは、ユングとは共著を発表するほど親交の深かった人物で、ノーベル物理学賞を受賞した賢人として知られている。しかしその一方で、母親の自殺後に精神的な不調をきたし、アルコール依存の傾向が強まるなど、内面的には深刻な問題を抱えていた人物でもある。そんな危機をユングとユング派治療者の関わりによってパウリは乗り越えていくのだが、そこで大きな役割を果たしたのが、彼自身が見て記録していった夢やヴィジョンだった。本書は、1936 年から1937 年にかけてユングがパウリの夢について詳細に検討した、伝説的なセミナーの記録である。
このパウリという症例は、ユングが古代の心的状態や東洋の精神修養からヒントを得て発展させた心の全体性について教えてくれるものであり、それと同時に、古代人でも東洋人でもない現代の西洋人にとって、そもそも個性化がどのように可能なのかを示してくれた希有な例である。そこには、外界へ向かう啓蒙された知性と、内界へ向かうスピリチュアルな感性とが、一つにあいまって躍動している。
また、本書のもう一つの大きな意義は、英語で語るユングの姿が浮かび上がるほど、ユングの話し言葉がそのまま記録されている点にある。ユングの他のセミナーに比べて、本書は事後的に理論的編集がほとんど加えられていないため、ユングが心の流れに任せて語る姿が生き生きと現れている、貴重な一次資料だと言える。