講義日本文学~<共同性>からの視界~
内容
目次
はじめに――なぜ〈共同性〉を問題にするのか(渡部泰明) I 作者はどこにいるか 第1講 歌謡の仕組み――雄略記を読む①(鉄野昌弘) 第2講 紫式部の孤心――『紫式部日記』を読む(藤原克己) 第3講 作者は一人か――和歌や物語の制作の場(高木和子) 第4講 個性が生まれるとき――西行と藤原俊成(渡部泰明) II 読者との往還 第5講 源氏物語と漢文学――漢詩文の引用と〈共同性〉(藤原克己) 第6講 平安時代の和歌――言葉と〈共同性〉(高木和子) 第7講 浪人の連帯感――『西鶴諸国ばなし』に見る〈共同性〉(長島弘明) 第8講 テクストの中の〝文壇〟――近代文学の〈共同性〉(安藤 宏) III 創出される〈共同性〉 第9講 歌うことと書くこと――雄略記を読む②(鉄野昌弘) 第10講 無常観が生みだすもの――方丈記と徒然草(渡部泰明) 第11講 「座」から切り離された発句――『奥の細道』と連句の〈共同性〉(長島弘明) 第12講 演技する「小説家」――志賀直哉『城の崎にて』を中心に(安藤 宏) 総合討議 日本文学と〈共同性〉(渡部泰明・安藤 宏・長島弘明・藤原克己・高木和子・鉄野昌弘) あとがき(長島弘明) Lectures on Japanese Literature: From Viewpoint of ‘Community’ Department of Japanese Literature, Faculty of Letters, The University of Tokyo, Editor