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東京上がる街・下がる街~鉄道・道路から読み解く巨大都市の未来~

川辺 謙一  著

在庫状況 有り  お届け予定日 3~4日 
価格 \1,650(税込)         
発行年月 2019年02月
出版社/提供元
草思社
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 171p
大きさ 19cm
ジャンル 和書/理工学/土木工学/衛生・都市工学
ISBN 9784794223821
商品コード 1029530961
NDC分類 518.84
基本件名 都市交通
本の性格 学生用
新刊案内掲載月 2019年03月4週
商品URLhttps://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1029530961

著者紹介

川辺 謙一(著者):1970年三重県生まれ。東北大学大学院工学研究科修了。交通技術ライター。著書に「オリンピックと東京改造」「日本の鉄道は世界で戦えるか」「東京道路奇景」など。

内容

東京は「上がる街・下がる街」が入れ替わりやすい宿命にある都市であり、
下がり続けてスラム化する街もありそうでない。
そして、その「上がる・下がる」の命運に大きな影響を与えているのが「交通」の変化なのである――。

地方からの人口流入が止まったことで、東京でもいよいよ人口減少が始まり、高齢化が深刻化する。
しかし、そんな中でも、新たに若者や子育て世代を引き寄せる街や、オフィスビルの建設ラッシュに沸く街、
郊外型ショッピングセンターや物流倉庫が集中して活況を呈する街が新たにできている。
東京が衰えゆくのは確かだが、均一に衰えていくわけではない。
それどころか、街によっては以前より栄えるところも出てくるほどだ。なぜなのか?

東京はもともと、交通が未完成な都市で、鉄道ばかりが先行して発達し、道路の建設がまったく追いついていなかった。
その状況はいまでも変わりなく、道路は計画の60%しか完成していない。
また、他国の鉄道と違って、日本の鉄道は民間会社がそれぞれに個別に開発していることから、
サービスが統合されておらず、利用者からすると不便な面が多かった。

その不便さ・未完成さは、よく言えば、改善余地・フロンティアでもある。
近年、路線間の直通運転がはじまったことで、沿線の街の魅力度が急にアップ。
今まで見向きもされなかった街に、急に注目が集まるようになった。
道路の建設も地道に続けられ、中央環状線や外環道、圏央道の延伸・完成により、渋滞が減少、
環状線沿線に大規模なアウトレットモールや物流拠点が作られるようになり、それら地域は急激に活性化している。

東京の街の盛衰を生み出す活力源=「交通」から、東京の未来と、今後「上がる街」を探る。

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