コンパクトシティの拠点づくり~魅力的な場をつくる都市計画とデザイン~
野嶋 慎二, 松浦 健治郎, 樋口 秀, 浅野 純一郎, 池田 宜永, 石原 周太郎, 石村 壽浩, 内田 晃, 内田 奈芳美, 上木 翔太, 姥浦 道生, 小川 宏樹, 小椋 弘佳, 小野寺 一成, 小原 史, 木谷 弘司, 北原 啓司, 倉知 徹, 小林 剛士, 菅野 圭祐, 瀬戸口 剛, 長 聡子, 森 民夫, 山田 快広, 尹 莊植 著
内容
目次
○序章 都市・地域における拠点とは何か (1)拠点がまちをつくる (2)西欧のコンパクトシティの地域拠点 (3)拠点の3 類型と都市づくりにおける意義 (4)拠点づくりに向けた課題 (5)市民・民間の誘発による拠点化の方法 ■事例編 魅力的な拠点づくりで街・地域が変わる ○1章 公共施設の再編により都市の中心拠点をつくる 【拠点内連鎖型再開発】 01 市民協働と連鎖型再開発事業による拠点形成 長岡市:アオーレ長岡 02 LRT とまちなか広場による拠点形成 富山市:富山ライトレールとグランドプラザ 03 市街地再開発事業を核とした公的施設の連鎖的整備 北九州市:リバーウォーク北九州 04 玉突き的跡地活用による公共施設の連鎖型建替 諫早市:中心市街地への民間誘導 【拠点内公共施設群集約型】 05 施設集約型拠点の整備とその効果 都城市:市立図書館と未来創造ステーション 06 軸線上に市役所と複合図書館を整備する 新発田市:イクネスしばた+ヨリネスしばた 07「融合」をキーワードに公共施設の複合化を図る 須賀川市:市民交流センターtette 08 市民の「場所」を生み出す連鎖するまちなか編集 八戸市:はっち;マチニワそして… 【拠点内大規模未利用地充填型】 09 シビックコア・城址公園・駅前広場の一体整備 甲府市:駅北口地区 10 公民連携と逆算方式の挑戦的マネジメント 紫波町:オガールプロジェクト ○2章 コミュニティの拠点を再編集する 11 住民自治の仕組みと生活の拠点 名張市:市民センター 12 公民連携により生活拠点を整備する 野々市市:にぎわいの里ののいちカミーノ 13 住民参加による公共施設再編とまちの拠点づくり 四国中央市:川之江ふれあい交流センター 14 地域の広場となる拠点づくり 鹿角市:道の駅おおゆ ○3章 中山間地域における小さな拠点を核としたまちづくり 15 中山間部の持続的な暮らしを支える仕組みと拠点形成 飯田市:千代地区 16 中山間部の地域資源を活用した多世代交流の拠点づくり 由利本荘市:鳥海山木のおもちゃ美術館 17 個人が中山間部の拠点を担う 新潟県柏崎市:イーリーカフェ ■考え方編 拠点づくりのための方法 ○4章 新しい行政計画の枠組み 【科学的な分析】 18 様々なデータ分析を基に拠点を設定する 19 集約型コンパクトシティに向けた公共施設の集約再編 夕張市を例に 【立地適正化計画のあり方】 20 立地適正化計画に拠点を位置づける 多核ネットワーク型都市構造を実現する拠点の形成 21 郊外型大型店と拠点 ドルトムントと石巻市を例に 22 誘導効果をふまえた立地適正化計画の使い方 金沢市における計画策定を通して 【様々な行政計画・政策が連動した計画】 23 都市計画マスタープランに拠点を位置づける 24 まちなか居住は必要なのか;実現可能か 25 旧町村の日常サービスとセーフティネットを保障する 東広島市を例に 26 広域都市圏で拠点を計画する 最上エコポリス構想を例に ○5章 公民連携による拠点化の方法 【市民・民間との連携】 27 拠点像を市民と共有する 市民に使われる拠点に向けた段階的ワークショップ手法 28 拠点に求められている役割と活動のプログラム 29 空き家・空き地を活用して官民で拠点をつくる 【公が先導する拠点化の方法】 30 大規模跡地活用による拠点形成 社会の変化に応じた複合化と多様化 31 公共施設の再編で拠点をつくる シビックコア地区整備制度から学ぶ 32 公共交通の促進と連動する拠点 路面電車と拠点の関係を例に ○6章 拠点を設計する 33 拠点の空間像 34 周辺とのつながりを創出するアーバンデザイン 金沢21 世紀美術館を例に 35 公共空間のデザインが個々の建築を先導する 新潟市上古町と札幌駅前チ・カ・ホを例に 36 歴史性・自然と一体となった拠点のデザイン 英国コルチェスターと福井市中央公園を例に 37 地区将来計画を介した公民連携による拠点デザイン 福岡市天神地区将来計画を例に ○7 章 拠点を運営する 38 市民の居場所づくりを内包する拠点の運営 徳島小松島港・万代中央ふ頭を例に 39 地域ベースの活動主体による拠点の運営 さいたま市アーバンデザインセンター大宮を例に 40 地方中小都市でのまちづくり会社による拠点の運営 飯田市の中心市街地を例に 終章 変化する時代に対応するプロセスプランニング (1)プロセスプランニングとは何か、なぜ必要か (2)ダイナミックな変動と不透明な将来に対応する (3)様々な主体(特に市民)の発意に対応する (4)変化する時代に対応した目標像を実現する