【MeL】谷崎潤一郎 (人と思想 198)
板東洋介 著
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内容
目次
はじめに――日本思想史の中の谷崎潤一郎 第Ⅰ章 出生と「少年」のころ 美しい母と生家の零落 下町と晴れの場 第Ⅱ章 「煩悶」なき青春とニーチェからの出発 「刺青」の美 一高・帝大と青春 ニーチェからの出発、和辻との訣別 ダンディズムなきデカダンス 第Ⅲ章 「悪」の形而上学・人間学と母の死 「悖徳狂」の「天才」作家 結婚という難問 プラトンとの邂逅 青春の終わりと『痴人の愛』 第Ⅳ章 日本回帰と円熟 郷土への着地――『蓼食ふ虫』「陰翳礼讃」 おぼろな夢想の核――『吉野葛』『卍』 美への慴伏――『蘆刈』『春琴抄』 第Ⅴ章 戦火の中のみやび 平安朝への復古――『少将滋幹の母』 『源氏物語』への逢着 時のうつろいと「月次の美学」――『細雪』『夢の浮橋』 第Ⅵ章 夢の円寂する時 老いと死の文学――『鍵』『瘋癲老人日記』 仏足石の鎮り処 あとがき