内容
4000人を看取ってきた
医師が教える
人生で本当に大切なこととは――。
忙しく過ぎていく日々の中で、立ち止まり考えたいこと
今日という日は、二度と戻って来ません。
それを、私たちはみな、頭では理解しています。
ところが、健康なうちは、
なかなか今日という一日の大切さ、
かけがえのなさに目を向けることができず、
「自分にとって本当に大切なもの」を
見失いがちです。
でも、日々忙しく、
大変な思いをしながら生きる
私たちだからこそ、時には立ち止まり、
「もし、今日が人生最後の日だとしたら」
と問いかけてみることが大事なのではないかと、私は思います。
SNSやネットニュース、
日常のいろいろなことから少し離れ、
立ち止まり、ゆっくりと考えてみることで、
私たちはきっと本来の自分を再確認し、
後悔の少ない人生を歩めるはずです。
人生の最終段階を迎えた患者さんたちが
人生を振り返り、本当に大切なものを見つけたように。
そして、本当の幸せに気づいたように。
「どんな自分であれば幸せか」と考えたとき、
お金や地位、権力、強さといった
一人称の幸せには、必ず限界があります。
自分にとって、本当に大切なものは何か。
限られた時間をどう生きるのか。
誰と思いを共にしたいのか。
たとえ答えが見つからなくてもかまいません。
「もし、今日が人生最後の日だとしたら。
あなたはどう生きたいですか?」
この問いが、そして本書が、
みなさんが悔いの少ない人生を送るうえで
役に立つことを、私は心から祈っています。
【本書の構成】
第一章 明日の自分に宿題を残さず、今日を生きる
第二章 人生最後の日に何をするか
第三章 苦しみから、人は多くのことを学ぶ
第四章 四〇〇〇人を看取ってわかったこと