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脳はなぜ都合よく記憶するのか~記憶科学が教える脳と人間の不思議~

ジュリア・ショウ  著

服部 由美  翻訳
 品切
   
価格 \1,980(税込)         
発行年月 2016年12月
出版社/提供元
講談社
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 301p
大きさ 19cm
ジャンル 和書/生命科学、医学、農学/基礎医学/生理学
ISBN 9784062197021
商品コード 1023359577
NDC分類 491.371
基本件名
本の性格 学生用
新刊案内掲載月 2017年01月4週
書評掲載誌 朝日新聞 2017/03/05
商品URLhttps://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1023359577

著者紹介

ジュリア・ショウ(著者):ロンドンサウスバンク大学法社会学部上級講師、研究者。感情的な出来事を経験したときに起こる記憶エラー、いわゆる「豊かな過誤記憶」を研究する世界でも数少ない研究者のひとり。さまざまな学術誌に研究論文を発表。「サイエンティフィック・アメリカン」誌にも定期的に寄稿し、世界中で講演、学会発表を行っている。大学および大学院で行う講義に対し、優秀賞を2度受賞。企業や警察の研修、犯罪者の更生プログラムにも関わり、過去の虐待事件の捜査に助言を与えている。
服部 由美(翻訳):翻訳家。訳書に、ジョー・マーチャント『「病は気から」を科学する』、ジェイソン・パジェット『31歳で天才になった男』、マシュー・ロゲリン『僕がパパに育つまで』(いずれも講談社)、キャロライン・メイス『思いやりのチャクラ』(サンマーク出版)などがある。

内容

ディスカバリーチャンネル、BBC、CNN、ニューヨーク・マガジン誌、タイムズ紙などで「記憶ハッカー」と話題の研究者デビュー作、待望の邦訳!脳は記憶の正確さを犠牲にしてでも、人が創造的に生きることを選んだ!


ディスカバリーチャンネル、BBC、CNN、ニューヨーク・マガジン誌、タイムズ紙などで「記憶ハッカー」と話題の研究者デビュー作、待望の邦訳!

脳は記憶の正確さを犠牲にしてでも、人が創造的に生きることを選んだ!

<なぜ?>
あり得ない出来事を記憶するのか
不正確な記憶で世界を解釈するのか
脳は間違って記憶したがるのか
完璧な記憶力を持つ人がいないのか
サブリミナルにハマるのか
自分の記憶を過信するのか
衝撃的な出来事を間違って記憶するのか
正しくなくても同調するのか
記憶を取り戻す治療が流行するのか
奇妙なものほど忘れないのか

ニセの記憶を植えつける――そんな物騒な実験を行うことで有名な著者。人間の記憶が間違って形成される過程を明らかにした研究成果を携えて司法当局に協力し、記憶の曖昧な目撃情報によって冤罪の危機にあった多数の容疑者の無実を証明してきた。
これまで「記憶は嘘をつく」系の本は多数、出版されてきたが、脳が記憶を都合よく作り替えたり、あり得ないし体験もしていない出来事を知っているかのように記憶したりする不思議なメカニズムの存在理由を、こんなに平易に語った本はほかにない。脳は記憶の正確さを犠牲にしてでも、人間がより豊かに、創造的に生きることを選んだのだ。その巧みな戦略に感嘆せずにはいられない!

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