KNOWLEDGE WORKER ナレッジワーカー



書評掲載
丸善のおすすめ度

放蕩の果て~自叙伝的批評集~

福田 和也  著

在庫状況 有り  お届け予定日 3~4日 
価格 \2,750(税込)         
発行年月 2023年07月
出版社/提供元
草思社
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 443p
大きさ 20cm
ジャンル 和書/人文科学/文学/日本文学
ISBN 9784794226617
商品コード 1036337619
NDC分類 914.6
本の性格 学生用
新刊案内掲載月 2023年08月1週
書評掲載誌 産経新聞 2023/10/29
商品URLhttps://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1036337619

著者紹介

福田 和也(著者):福田 和也(ふくだ・かずや)
1960年、東京都生まれ。批評家。慶應義塾大学名誉教授。著書に『日本の家郷』(三島由紀夫賞)、『甘美な人生』(平林たい子文学賞)、『地ひらく 石原莞爾と昭和の夢』(山本七平賞)、『悪女の美食術』(講談社エッセイ賞)、『福田和也コレクション1 本を読む、乱世を生きる』、『世界大富豪列伝 19‐20世紀篇』、『世界大富豪列伝 20‐21世紀篇』、『保守とは横丁の蕎麦屋を守ることである』ほか多数。

内容

言葉はどこからもやって来ず、
私は言葉を探し、追いかけている。

食って飲んで酔っ払い、
月に三百枚もの原稿を書いた著者は、
病に蝕まれ、食べられなくなり、
ついに言葉も遠ざかってしまった――。

耽溺してきた文学、演劇、映画、美術、音楽、酒、料理、旅の記憶を回想しながら、
友人や師、両親との交流を自叙伝的に描く著者渾身の傑作批評集。

真実の文章を書くことに対して、
前向きに、単純に生きるために書かれた、
復活への祈りの書。

「日本史探訪」、『仁義なき戦い』、三島由紀夫『わが友ヒットラー』、つかこうへい、ミッシェル・ポルナレフ、イギー・ポップ、芥川龍之介『河童』、市倉宏祐、ドゥルーズ=ガタリ『アンティ・エディップ』、ドリュ・ラ・ロシェル『ジル』、ジョルジュ・ベルナノス、永井荷風、金子光晴、ヘミングウェイ『移動祝祭日』、澤口知之、江藤淳、坂本忠雄、石原慎太郎、白洲正子、坪内祐三、石原莞爾、北大路魯山人、カラヴァッジョ、松田正平、洲之内徹、野見山暁治、横尾忠則、三浦朱門、遠藤周作、セルジュ・ゲンスブール、アンドレ・ケルテス『読む時間』、小林旭、美空ひばり、クリムト、ツヴァイク、獅子文六、宇能鴻一郎、和辻哲郎、丸山眞男、清水幾太郎、福田恆存、山本七平、中野重治……。

[目次]
第一部 放蕩の果て
私の独学ことはじめ
江藤淳氏の死に際して痛切に感じたこと
妖刀の行方――江藤淳
食うことと書くこと
絵画と言葉
三浦朱門の『箱庭』
Let It Bleed――料理人・澤口知之
声――フランスと日本と
小林旭という旅
世紀末ウィーンをめぐる考察――技術、耽美、人道
獅子文六の内なる日本
『味な旅 舌の旅』――宇能鴻一郎
「目玉だけになるのが難しいのよ」――白洲正子
文学という器――坪内祐三
最後の冒険――石原慎太郎

第二部 思惟の畔にて
『鎖国』和辻哲郎
『開国』丸山眞男
『私の心の遍歴』清水幾太郎
『総統いまだ死せず』福田恆存
『文化防衛論』三島由紀夫
『私の中の日本軍』山本七平
「雨の降る品川駅」中野重治

あとがき

目次