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コンスタンティノープル使節記(知泉学術叢書 10)
大月 康弘
翻訳
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在庫状況
お取り寄せ
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お届け予定日
10日間
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価格
\3,630(税込)
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発行年月 |
2019年12月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
23p,247p |
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大きさ |
19cm |
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ジャンル |
和書/人文科学/歴史学/考古学・古代史 |
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ISBN |
9784862853059 |
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商品コード |
1031301298 |
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NDC分類 |
209.4 |
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基本件名 |
ビザンチン帝国 |
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本の性格 |
学術書 |
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新刊案内掲載月 |
2020年01月3週 |
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書評掲載誌 |
毎日新聞 2020/02/02 |
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商品URL | https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1031301298 |
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著者紹介
リウトプランド(著者):920頃〜973年。クレモナ司教。
内容
オットー1世(フランク国王,皇帝)の名代として968年にコンスタンティノープルに派遣された外交使節クレモナ司教リウトプランドによる貴重な記録である。
リウトプランドは主著『報復の書』で著名だが,当時帝国官房書記としてオットーの重要な側近であった。彼はランゴバルド系の家柄に生まれ,イタリア王フゴの宮廷に出仕したあとイヴリア侯ベレンガリウス2世に仕えたが,仲違いしオットーのもとに逃亡した。彼の生涯は北イタリアの複雑な政治情勢を反映して紆余曲折に満ちたものだった。
使節の目的は,オットー1世の「皇帝」称号問題,南イタリア地域の諸侯の帰属問題,ビザンツのイタリアにおける拠点バーリをめぐる攻防の打開について,そしてオットー2世とビザンツ皇女との婚姻など多岐にわたっていた。
ビザンツとの厳しい交渉の中で4か月にわたりビザンツ側の冷遇に直面したリウトプランドは,憤りと皮肉に満ちた言葉でビザンツ人の思考と行動を事細かに嘲笑,罵倒し,ときにビザンツ皇帝ニケフォロス2世フォーカスを臨場感溢れる筆致で嘲罵する。
ヨーロッパ世界最大の都市で出会った宮廷人たちやそこで見聞した儀式などについての生き生きとした記述は,10世紀のビザンツ世界とヨーロッパの国際関係を知るうえでも第一級の史料である。