最後に殘るのは本~67人の書物隨想録~
内容
目次
はじめに─土星と標本 ないたあかおに 小松和彦 匂いのない「電子の本」 坂村 健 宜しかったら豪華本に 小野健一 私と本 杉浦日向子 ワールブルク研究所のことフランセス・イエイツのこと 佐々木 力 「木」を削る者にとっての「本」 稲本 正 本になりすました標本箱 海野和男 闇に咲く本 田中優子 本の代謝 芹沢高志 本の風合い 奥村靫正 わかる本知る本好きな本 彌永信美 いっしょに暮らしたい本 コリーヌ・ブレ 子供が盗んだ「チャップ・ブック」 井村君江 本と検閲 野崎昭弘 わが部屋をめぐる旅 高山 宏 背伸びして読む本 奥井一満 マラルメの反=書物論 兼子正勝 ショーペンハウアーの読書論 田隅本生 本の利用法 松山 巖 一回の旅に一冊の本 管 洋志 一を識り十を「観る」 梶川泰司 読書日録 由良君美 最初の読者 長谷川憲一 知識の個体発生を追走する 渡辺政隆 梅園とブロンテ姉妹 木村龍治 本の軽重 山田脩二 「本」がとりもつ縁 池内 紀 本気の怖さ 鎌田東二 過剰な身体に読ませるもの 藤原惠洋 読者・評者・著者 森 毅 古典の条件 根本順吉 書物こそ吾がグル 松田隆智 本を盗んだ少年 加藤幸子 海外旅行には、いかような本がよいのか? 夢枕 獏 本のおかげ 養老孟司 書物と読者 八杉龍一 ほんのおはなし 矢川澄子 フランス人の進化論嫌い 富山太佳夫 超能力と書物 林 一 寄贈本のこと 三浦清宏 「謝辞」や「献辞」について 垂水雄二 パリの本屋歩き 宮下志朗 恐怖の光景 三宅理一 再読の欲望について 池澤夏樹 黙読の誕生 池上俊一 本の所番地 横山 正 本草書の入れ子様式 石田秀実 稀覯書も眠れる森の美女 高橋義人 コデックスのコード 鶴岡真弓 ある関数 澤井繁男 緩急自在に読む 藤幡正樹 コンピュータと古書 笠原敏雄 海、ヴェルヌ、そして少年期の夢 西村三郎 読み人知らず 佐倉 統 「リアル」を描くために 布施英利 本と鏡 谷川 渥 本の中の星 小林健二 漫画様、ありがとう 桐島ノエル 黄ばんだ片仮名 西垣 通 この話はほんとなのです 大鹿智子 本の霊 中村桂子 旅先で今日も古書探し 鹿島 茂 出会いと関係性の読書 風間賢二 ある夏の奇跡 巽 孝之 赤道書店への道 港 千尋 最後に残るのは本 多田智満子 この冬、この本 松浦寿輝 「土星」の歩き方─あとがきに代えて 祖父江 慎×米澤 敬