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奴隷制廃止の世紀1793-1888(文庫クセジュ 1064)

マルセル・ドリニー  著

山田 芙美, 山木 周重  翻訳
在庫状況 お取り寄せ  お届け予定日 10日間 
価格 \1,540(税込)         
発行年月 2024年04月
出版社/提供元
白水社
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 159p,10p
大きさ 18cm
ジャンル 和書/社会科学/政治学/国際関係論
ISBN 9784560510643
商品コード 1038076219
NDC分類 316.8
基本件名 奴隷-歴史
本の性格 学生用
新刊案内掲載月 2024年05月1週
書評掲載誌 朝日新聞 2024/07/06
商品URLhttps://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1038076219

著者紹介

マルセル・ドリニー(著者):Marcel Dorigny(1948-2021)
18世紀フランスにおける奴隷制及び奴隷制廃止を専門とする歴史家.パリ第8大学名誉教授.『フランス18世紀(Dix-huitième Siècle)』誌編集長,欧州植民地(1750-1850年)研究学会会長などを歴任.2020年,レジオンドヌール騎士勲章を受章.著書にArts & Lettres contre l’esclavage(Éditions Cercle d’Art, 2018),Atlas des esclavages : De l’Antiquité à nos jours(Autrement, 2013)などがある.
山田 芙美(翻訳):2016年,マダガスカル・カトリック大学法学政治学研究科博士課程中退(政治学専攻).2024年現在,在ハイチ日本国大使館専門調査員.著書にLA GESTION DES DÉCHETS MÉNAGERS D’ANTANANARIVO—La dichotomie entre la haute ville et les bas quartiers(L’Harmattan, 2020)がある.
山木 周重(翻訳):2008年,東京外国語大学博士号(学術)取得.2024年現在,外務省職員.

内容

「新世界」の植民地の大部分において、新たな労働形態として導入された奴隷制。四世紀以上にわたりヨーロッパ主要列強の植民地を特徴づけてきた奴隷制に関する文献は多いが、この制度から脱却するプロセスについてはあまり知られていない。脱却へのプロセスは地域によって多様で、長い時間を要する、さまざまな要素が絡まり合った複雑なプロセスであり、その間、植民地社会とその本国において、奴隷による蜂起や内戦、イデオロギー的・政治的な対立が続けざまに発生した。仏領サン・ドマングで奴隷制が廃止された1793年からブラジルで廃止される1888年まで、およそ一世紀を要している。
本書は、フランスや仏領植民地の動向を中心に、奴隷制度が廃止されるまでの過程や様々な考え方、出来事を包括的に説明した入門書。

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