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学校史に見る日本~足利学校・寺子屋・私塾から現代まで~

五味文彦  著

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価格 \3,520(税込)         
発行年月 2021年12月
出版社/提供元
みすず書房
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 193p,9p
大きさ 20cm
ジャンル 和書/社会科学/教育学/比較教育・各国教育事情
ISBN 9784622090649
商品コード 1033948602
NDC分類 372.1
基本件名 日本-教育
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2022年01月2週
商品URLhttps://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1033948602

著者紹介

五味文彦(著者):(ごみ・ふみひこ)
東京大学名誉教授。放送大学名誉教授。公益財団法人横浜市ふるさと歴史財団理事長。1946年山梨県に生まれる。東京大学文学部国史学科卒業。同大学大学院人文科学研究科修士課程修了。文学博士。専門は日本中世史。著書に『院政期社会の研究』(山川出版社、1984)、『平家物語、史と説話』(平凡社、1987)、『中世のことばと絵』(中公新書、1990、サントリー学芸賞受賞)、『武士と文士の中世史』(東京大学出版会、1992)、『書物の中世史』(みすず書房、2003)、『躍動する中世』(小学館、2008)、『日本の中世を歩く』(岩波新書、2009)、『文学で読む日本の歴史』全5巻(山川出版社、2015-20)ほか多数。

内容

学校から時代が見える。学校を見てゆくと、歴史の流れがよくわかる。
学校は時代の要請により生まれ、時代とともに変化してきた。日本で学校はどのように始まり、発展して現代に至るのか。〈『礼記』に「家に塾有り、党に庠有り、術に序有り、国に学有り」〉(はじめに)。日本で学校と教育の広がりは、古代、令制にもとづく大学寮から始まる(第1章)。
中世、足利学校には学徒が雲集し、足利は〈日本で初めての学園町であった〉(第2章)。近世には藩校や私塾・家塾や寺子屋(手習所)の世界が豊かに展開する。岡山藩主池田光政が地方の指導者の育成のため庶民の子弟にも他藩の子弟にも門戸を開いた閑谷学校。入塾にあたり三奪すなわち身分・学識・年齢の差なく平等に学び、運営の多くも塾生が担った咸宜園。また寺子屋には女子も通い、寺子屋を終えた後の女学校の設立も構想された。水戸弘道館は、修養の場としての偕楽園をも一対の施設とし、総合大学的教育研究を行なった(第3-7章)。やがて改革の時代を経て、近代の文明の時代、経済の時代、経済によって文明と戦争が結ばれた時代、そして敗戦後、環境の時代から今日へ(第8章)。学校はこれから社会の時代に向かうのか。類のない通史。

目次