ノーマ・ジョンストン（著者）：ノーマ・ジョンストン Norma Johnston
小説家、児童文学作家。1920年頃、アメリカ・ニュージャージー州リッジウッドに生まれる。Nicole St. John、Catherine E. Chambersなどいくつもの筆名で、ヤングアダルト向けの小説を中心に大人向けのサスペンス小説まで90冊ほどの著作がある。作家以外にも、編集者、ゴーストライター、企業家、女優、ディレクター、デザイナー、教師などさまざまな顔を持つ。邦訳に『ルイザ――若草物語を生きたひと』(谷口由美子訳、東洋書林)。
谷口 由美子（翻訳）：谷口由美子 Yumiko Taniguchi
山梨県生まれ。児童文学翻訳家。訳書にワイルダー「ローラ物語 1-5」、ウェブスター『足ながおじさん』(以上岩波少年文庫)、オルコット『若草物語I&II』『8人のいとこ』(以上講談社)、『大草原のローラ物語――パイオニア・ガール』(大修館書店)など多数。
平澤 朋子（イラスト）：平澤朋子 Tomoko Hirasawa
東京生まれ。イラストレーターとして幅広く活動。装画や挿絵を手掛けた作品にリンドグレーン「名探偵カッレ」シリーズ(菱木晃子訳)、ダンカン『いもうとなんかいらない』(小宮由訳、以上岩波書店)、ブルートン『シリアからきたバレリーナ』(尾﨑愛子訳、偕成社)、市川朔久子『しずかな魔女』(岩崎書店)など多数。

1848年11月。12歳のロッタは、ボストンの街をさまよっていた。祖国ドイツから約束の地にやってきたのに、父さんは酒びたりで仕事もうまくいかない。母さんが望む教育も、貧しい移民だから受けられない。失意の日々のなか、ロッタは貧民救済活動を行うオルコット一家と知り合い、自らの道を見つけだす。史実に基づいた成長物語。