内容
今回の改訂では、「日本人の栄養所要量」の改訂(第3次1999年9月公表)に基づいて内容を刷新してあります。在来の栄養所要量に加えて、健康増進、慢性非感染症の危険要因を軽減・除去するための指標として策定されました。そこで、これらをふまえて第4章「栄養所要量とエネルギー所要量」では、エネルギー・脂質・タンパク質・ビタミン・無機質(ミネラル)などの所要量および算定法については、大幅に記述を変更しました。また、栄養所要量は生活習慣病の予防のために標準となる摂取量を示していることから、第5章「ライフステージと栄養」では、生活習慣病と栄養の関係について加筆しました。第6章「食品構成と各種食品の特徴」では、新たに機能性食品・特別用途食品・健康食品などを取り上げ、あわせて食品の栄養表示基準制度についても記述しました。第10章「臨床栄養」では、臨床で患者を直接指導している著者に交替して、全面的に書き改めました。とくに「疾患別食事療法の実際」の項では、系統別に疾患を取り上げ、食事療法の要点をまとめて記述しました。