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事例検討会のすすめ~皆のこころで考える心理療法~

小野田 直子, 山﨑 孝子, 西村 玲有, 太田 百合子, 中村 留貴子, 岩倉 拓, 菊池 恭子, 北村 麻紀子, 小尻 与志乃, 野村 真睦, 伊藤 幸恵, 戸谷 祐二, 堀江 姿帆  著

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価格 \2,530(税込)         
発行年月 2021年10月
出版社/提供元
岩崎学術出版社
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 9p,135p
大きさ 21cm
ジャンル 和書/人文科学/心理学/臨床心理・精神療法
ISBN 9784753311910
商品コード 1033752707
NDC分類 146.8
基本件名 心理療法
本の性格 実務向け
新刊案内掲載月 2021年12月1週
商品URLhttps://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1033752707

著者紹介

小野田 直子(著者):慶應義塾大学大学院修士課程修了。臨床心理士,公認心理師。日本精神分析学会認定心理療法士。精神科病院にて臨床実践を始め,現在は大学非常勤講師,学生相談カウンセラー,大学病院精神科非常勤心理士として勤務。医療法人社団慶神会武田病院心理士。 著訳書 臨床精神医学講座人格障害(分担執筆,中山書店),精神分析的心理療法におけるコンサルテーション面接(共訳,金剛出版)
山﨑 孝子(著者):早稲田大学卒業。公認心理師,臨床心理士。日本精神分析学会認定心理療法士。教育相談,学生相談,精神科クリニック,民間の相談センターなどを経て,現在は主に個人開業のオフィスにて個人心理療法を行う。著書 トラウマの精神分析的アプローチ(分担執筆,金剛出版)
西村 玲有(著者):上智大学大学院博士後期課程満期退学。臨床心理士。公認心理師。児童相談所,精神科病院を経て,現在は鷗友学園女子中学高等学校,医療法人髙仁会,こころのドア船橋にて臨床を行う。東京都中部総合精神保健福祉センター講師,開智国際大学非常勤講師。著訳書 フロイト症例論集2―ラットマンとウルフマン(共訳,岩崎学術出版社)
太田 百合子(著者):白百合女子大学大学院博士課程修了。臨床心理士,公認心理師。日本精神分析学会認定心理療法士。国立病院,精神科クリニックなどの医療領域での臨床経験を経て,現在は主に開業領域での臨床を行う。白百合女子大学非常勤講師。著書 摂食障害の診断と治療ガイドライン2005(分担執筆,マイライフ社),トラウマの精神分析的アプローチ(分担執筆,金剛出版)
中村 留貴子(著者):日本大学文理学部心理学科卒業。臨床心理士。日本精神分析学会認定心理療法士・スーパーバイザー。山梨日下部病院(精神科)、慶應義塾大学医学部精神神経科教室、東京国際大学人間社会学部臨床心理学研究科などを経て,現在は千駄ヶ谷心理センター(SPC)において心理療法,スーパービジョンを行う。
岩倉 拓(著者):横浜国立大大学院教育学研究科修士課程修了。臨床心理士。精神分析学会認定心理療法士。電話相談員,精神神経科クリニック,スクールカウンセラー,大学病院心理士,保健所・乳児院コンサルタント等を経て,現在あざみ野心理オフィス主宰。 著書 スタートライン臨床心理学(分担執筆,弘文堂),パーソナリティ障害の精神分析的アプローチ(分担執筆,金剛出版),子どものこころの理解と援助―集団力動の視点から(分担執筆,日本評論社),心理臨床家の成長(分担執筆,金剛出版)
菊池 恭子(著者):1999年東洋英和女学院大学大学院課程修了。臨床心理士,精神科クリニック,中学校スクールカウンセラー,大学学生相談室,産業領域などでの臨床を経て,現在は主に西新宿臨床心理オフィスにて個人心理療法を行う。
北村 麻紀子(著者):慶應義塾大学大学院修士課程修了。臨床心理士。精神科病院,大学学生相談室などの臨床を経て,現在は表参道にて個人開業。 著訳書 チームで変える!第二世代抗精神病薬による統合失調症治療(分担執筆,中山書店),自己心理学の新展開(分担執筆,ぎょうせい),ロールシャッハテストの所見の書き方(共著,岩崎学術出版社),思考活動の障害とロールシャッハ法(共訳,創元社),ロールシャッハ法による精神病現象の査定(共訳,創元社)
小尻 与志乃(著者):上智大学大学院博士後期課程満期退学。臨床心理士。精神科病院,クリニックなど医療領域での臨床経験を経て,現在は産業領域や開業領域で臨床を行う。西新宿臨床心理オフィス所長。 著訳書 ウィニコット著作集4 子どもを考える(共訳,岩崎学術出版社)
野村 真睦(著者):東京国際大学大学院博士課程前期終了。臨床心理士,公認心理師,精神保健福祉士。大学病院精神科,精神科クリニック,スクールカウンセラーなどを経て,現在は東京医療センター,千駄ヶ谷心理センター(SPC)にて臨床を行う。神奈川大学大学院などで非常勤講師。 著訳書 精神分析的心理療法―実践家のための手引き(共訳,金剛出版)
伊藤 幸恵(著者):東京国際大学大学院修士課程修了。臨床心理士,公認心理師,日本精神分析学会認定心理療法士。聖マリアンナ医科大学病院神経精神科勤務を経て,現在は北参道こころの診療所,千駄ヶ谷心理センター,リンクスメンタルクリニックにて臨床に携わる。白百合女子大学大学院にて非常勤講師を務める。著書 福祉臨床シリーズ4臨床に必要な心理学(分担執筆,弘文堂),精神分析/精神科・小児科臨床セミナー総論:精神分析アセスメントとプロセス(分担執筆,福村出版)
戸谷 祐二(著者):慶應義塾大学大学院社会学研究科後期博士課程単位取得退学。日本精神分析学会認定心理療法士。臨床心理士。精神科病院,精神科クリニックを経て,現在明治学院大学学生相談センター主任カウンセラー。またひかわカウンセリングセンターにて精神分析的心理療法を実践している。
堀江 姿帆(著者):東京成徳大学大学院心理学研究科博士前期課程修了。臨床心理士。精神科クリニック,大学付属相談室での臨床経験を経て,現在は西新宿臨床心理オフィス,こば心療医院で精神分析的心理療法を実践。

内容

事例検討会の形式はいろいろあります。そのいずれにも共通するのは,複数のメンバーが集うことによって,そこには一定の社会的な構造が存在することでしょう。個人スーパービジョンとは異なる面持ちの空間になりますし,グループスーパービジョンとも少し違うようです。メンバーの数だけ臨床感覚や理解の仕方,技法の選択などがありますので,同質のものにも異質なものにも触れる機会となります。とりわけ異質なものに出会ったとき,私たちの臨床的感覚と理解は一段と進化するように感じます。自分では思ってもいなかったような視点が提示されることもありますし,アセスメント自体も修正を余儀なくされたり,良かれと思ってしたことが否定されたりという経験は皆が共有するところです。自分自身の人間性や臨床家としての資質そのものにダメ出しをされたように感じて,深刻に落ち込むこともあります。そういう苦しいけれども意義ある体験に開かれていくことが,クライエントに対するセラピストとしての姿勢にもつながり,さらなる可能性を開いてくれると思います。(「はじめに」より抜粋)

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