【MeL】物語る仏教絵画 ―童子・死・聖地―
山本陽子 著
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内容
目次
はじめに 序 神を見ることと描くこと―石清水八幡宮の事例を中心に 第一部 仏画と垂迹画における童子像―神の家の小公達 一 粉河寺の童男行者信仰―フリア美術館蔵伝聖徳太子修業像を中心に 二 春日の赤童子信仰 三 童形の日吉十禅師像 四 熊野曼荼羅の切目王子―神々のヒエラルキー 五 越前系の白山垂迹曼荼羅―遊行寺本と国上神社本 第一部まとめ―童子像は借用され、読み替えられ、まとめられる 第二部 死をめぐる図像 一 ボストン美術館本菩提樹像は何を表すものか 二 法華寺蔵阿弥陀三尊及童子図はどのように掛けられたか 三 金戒光明寺蔵地獄極楽図屛風はどのように使われたか 四 聖衆来迎寺本六道絵「天道」幅の主人公は誰か 補論 天人から天女へ―なぜ五衰の天人が女性とされるようになったのか 五 聖衆来迎寺蔵六道絵人道不浄相図はなぜ女性なのか 六 聖衆来迎寺本六道絵人道不浄相幅と九州国立博物館本九相図巻の噉相は何に基づいたか 七 長岳寺蔵六道十王図に天道は描かれていないのか 八 斜め構図の兜率天曼荼羅図がなぜ描かれたのか―延命寺本と根津美術館本を中心に 第二部まとめ―鎌倉時代、死の文化は多様に展開する 第三部 中国の霊山信仰から日本へ・観音と霊地信仰 一 長沙馬王堆漢墓出土の帛画はなぜT字形状か 二 須彌山石とは何を表したものか―水源伝説としての崑崙山 補論 日本における三山信仰―三山もしくは三峯という構成の根拠は何か 三 水月観音図の創作にどのような先行図様が引用されたか 四 フリア本地蔵十王図と佉羅陀山地蔵図様はどのように成立したか 五 雲乗の十一面観音図様とはどのような意味なのか 六 宮曼荼羅になぜ参詣人が出現したか―普陀山図の影響を考える 補論 粉河寺蔵「南海名山普陀勝境圖」と中国における普陀山図の展開 第三部まとめ―現実の霊地に伝説の聖地を重ねる おわりに 図版出典一覧 初出一覧 索引