幸せを求める力が育つ大学教育
後藤 文彦 著
内容
目次
第1章 本書を読むときのナビゲータ 第2章 「透過性調整力」の正体 1 何かをしようとするとき、心の中では会議が開かれている 2 心の中の〈私〉が発言した内容は大きく三つに絞り込まれる 3 心の仕組みがもっている五つの〈私〉 4 エゴグラム――心の中にいる五人の発言力を測定して可視化する 5 五人の〈私〉の発言力を入試偏差値別にみる 6 心の中にはもう一人の〈私〉、ファシリテータがいる 7 「透過性調整力」は五人の〈私〉の発言力を対等化する 第3章 キャリア・ダイナミクスと教育戦略の成果 1 教育戦略の成果を明らかにした卒業生の仕事ぶり 2 卒業生調査で、「透過性調整力」の効用が浮き彫りに 3 「透過性調整力」はキャリア・ダイナミクスをしなやかに熟す 4 大学は「透過性調整力」を育む最後の砦 5 さらなる分析へ 第4章 何が、どのように学びを深め、仕事の満足度を引き出すのか 1 卒業生調査の分析結果をふまえた二度目の調査 2 「透過性調整力」の働き 3 〈一貫性〉、〈持論〉、〈かかわる力〉がキャリア意識を高め、学びを深める 4 〈自己肯定感〉、〈持論〉が引き出す仕事の満足度 第5章 「透過性調整力」と新しいタイプの学び 1 「よく遊び、よく学ぶ」タイプの学生の日々 2 「よく遊び、よく学ぶ」タイプの学生の入試偏差値別にみた意外な構成割合 3 入試偏差値別にみた「透過性調整力」 4 「よく遊び、よく学ぶ」学生の「透過性調整力」は強かった 5 小説風「よく遊び、よく学ぶ」学生 6 「透過性調整力」でみた登場人物 第6章 大学は「透過性調整力」を育む最初で最後の砦 1 大学に入るまで、育つ機会の少なかった「透過性調整力」 2 あまりにも迎合的な教育現場 3 短絡的すぎる現場の教育観 4 迂回教育の勧め 5 「透過性調整力」が高まる教育システムの事例 6 再び、大学は「透過性調整力」を育む最後の砦 7 レッテルだけの一人歩きは要注意