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書評掲載

守る~本井英句集~(令和俳句叢書)

本井英  著

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価格 \3,080(税込)         
発行年月 2023年10月
出版社/提供元
ふらんす堂
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 201p
大きさ 20cm
ジャンル 和書/人文科学/文学/日本文学
ISBN 9784781415819
商品コード 1036918756
NDC分類 911.368
書評掲載誌 毎日新聞 2023/11/20
商品URLhttps://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1036918756

著者紹介

本井英(著者):昭和20年 埼玉県草加生まれ。
昭和37年 慶應義塾高校在学中、清崎敏郎に師事。俳句を始める。
昭和39年 慶應義塾大学入学。「慶大俳句」に入部。俳誌「玉藻」入会。星野立子に師事。
昭和40年 「笹子会」入会。
昭和49年 「玉藻研究座談会」に加入。
昭和59年 俳誌「晴居」入会。高木晴子に師事。
昭和63年 俳誌「惜春」入会。
平成11年 同人誌「珊」参加。
平成18年 35年奉職した慶應義塾志木高校を退職。逗子の自宅にて「日盛会」開催。「惜春」退会。
平成19年 俳誌「夏潮」創刊主宰。
令和元年 大磯鴫立庵二十三世庵主就任。

句集に『本井英句集』『夏潮』『八月』『開落去来』『俳句日記 二十三世』。著作に『高浜虚子』(蝸牛俳句文庫)『虚子「渡仏日記」紀行』。『本井英集』(自註現代俳句シリーズ)『虚子散文の世界へ』。

内容

◆第六句集

蜷が身をゆするたび砂ながれけり

この句集に収められている八年間は、私にとっては試練の時期でもあっ
た。今後、俳人としてどのように働くことが出来るのか。現在模索中である。
(著者)

◆自選十五句
芍薬の蕾に案の如く蟻
川の名の変はりてさらに鰻落つ
グエンさんゴさん勤労感謝の日
卒業の日の「おはよう」を交はし合ひ
吾が断ちし根ツ切虫の天寿かな
病ひには触れず日焼を褒めくれし
充電のごとく冬日に身をさらし
箱釣の箱立てかけてありにけり
稲架立てる場所をまづ刈り取りにけり
手びさしの右手が疲れあたたかし
船虫に英傑のあり凡夫あり
青鷺の踵揚ぐれば指垂るる
同乗の救急車より年の瀬を
蜷が身をゆするたび砂ながれけり
お薬師さま里へ下ろして山眠る