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砂戦争~知られざる資源争奪戦~(角川新書 K-338)

石 弘之  著

在庫状況 有り  お届け予定日 3~4日 
価格 \990(税込)         
発行年月 2020年11月
出版社/提供元
KADOKAWA
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 250p
大きさ 18cm
ジャンル 和書/理工学/工学一般/工学一般
ISBN 9784040823638
商品コード 1032365621
NDC分類 569.8
基本件名 砂利
本の性格 学生用
新刊案内掲載月 2020年12月3週
書評掲載誌 毎日新聞 2020/11/28、朝日新聞 2020/12/19、日本経済新聞 2020/12/26、日本経済新聞 2021/01/16
商品URLhttps://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1032365621

著者紹介

石 弘之(著者):1940年東京都生まれ。東京大学卒業後、朝日新聞入社。ニューヨーク特派員、編集委員などを経て退社。国連環境計画上級顧問を経て、96年より東京大学大学院教授、ザンビア特命全権大使、北海道大学大学院教授、東京農業大学教授を歴任。この間、国際協力事業団参与、東中欧環境センター理事などを兼務。国連ボーマ賞、国連グローバル500賞、毎日出版文化賞をそれぞれ受賞。主な著書に『感染症の世界史』『鉄条網の世界史(共著)』(角川ソフィア文庫)、『環境再興史』(角川新書)、『地球環境報告』(岩波新書)など多数。

内容

(目次、主なもの)
第一章 砂のコモンズの悲劇
砂資源の枯渇がはじまった
都市化の世紀
増える高層ビル
都市化の功罪

第二章 資源略奪の現場から
中国の都市化
戸籍制度の緩和
上海の驚異的な発展
採掘で自然災害が甚大に
犠牲になる生き物たち
朝鮮半島を狙う中国
アラブ首長国連邦のドバイ
300を超える人工島
膨張するジャカルタ
島が消えていく
活動家暗殺未遂
アジアで進む海岸侵食
沈みゆく国家
海面上昇で国沈む?
誰が砂を奪ったのか
ツバルは拡大している

第三章 砂はどこからきたのか
砂とは何か
白砂・黒砂・赤砂
河川は砂の製造工場
建築に使えない砂漠の砂
長距離移動する砂塵
砂の用途
オイル採掘が引き起こすトラブル

第四章 砂マフィアの暗躍
サルデーニャ島の砂泥棒
都市化の進むインド
砂マフィアの暗躍
ジャーナリストにとってもっとも危険な国
抹殺された人びと
アフリカの砂をめぐる紛争
ナイジェリアの発展
住民を分断する砂採取
シンガポールの発展
世界最大の砂輸入国に
禁輸に踏み切った3カ国
メコンデルタの危機
中国のダム建設
 
第五章 白砂青松はどうしてできたのか
砂と日本人
土木技術の発達
森林消失が生み出す砂
燃料材が森を奪った
庄内砂丘の飛砂との戦い
森が戻った新屋村
新潟砂丘
松と日本人
砂浜が消えていく
台無しになった砂浜
増える砂需要
川砂が戻ってきた
波消しブロックの蔓延
ダムに堆積する砂
森林飽和と砂浜

第六章 今後の砂問題
水も空気も砂も
世界人口の楽観論
廃建材の再利用
ガラスの浜
新たな骨材の素材
地球をスイカにみたてるなら
オーバーシュート・デー