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共通語の世界史~ヨーロッパ諸言語をめぐる地政学~

クロード・アジェージュ  著

糟谷 啓介, 佐野 直子  翻訳
在庫状況 有り  お届け予定日 3~4日 
価格 \5,060(税込)         
発行年月 2018年11月
出版社/提供元
白水社
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 357p,9p
大きさ 20cm
ジャンル 和書/人文科学/言語学/社会言語学
ISBN 9784560096598
商品コード 1028302183
NDC分類 802.3
基本件名 言語-歴史
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2019年01月1週
書評掲載誌 日本経済新聞 2019/01/19、朝日新聞 2019/02/16
商品URLhttps://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1028302183

著者紹介

クロード・アジェージュ(著者):1936年チュニジア生まれ。一般言語学等の研究を進め、パリ第五大学から博士学位を取得。コレージュ・ド・フランスの言語理論講座を担当。後に退職して名誉教授。

内容

共通語の世界史ホモ・ロクエンス全史と商業・宗教・軍隊 ヨーロッパに息づく少数言語から、世界中で息まく連合言語まで! ホモ・ロクエンス(話すひと)の驚くべき多様性がおりなす人類史をめぐり、ことばの「シェア」に秘められてきた三大要素をときあかす。 「アメリカ合衆国からオーストラリアやニュージーランドまで、南アフリカからカナダまで、さらには、インドのように、英語が国民語ではないまでも公用語の地位に就いている国々が同じくらいのひろがりを見せていることも考えに入れるなら、英語が商業と軍隊によって地球上の津々浦々にまでもち運ばれて、広大な空間を占めるにいたったわけである。[…]ヨーロッパでは、言語が愛国意識を高めるきっかけとなることがよくある。そのヨーロッパにおいて、言語による自己主張の渇望は、共通語の必要性をなきものにしないまでも、共通語の圧力を減らそうとする性質をもっている。こうしてみると、ヨーロッパは、英語に開かれていると同時に、言語的多様性を守ろうとする明確な態度を示していると言える」(本書より)。 社会言語学の泰斗による名著、待望の邦訳。巻末に、言語分布地図・言語名索引付。