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ソーンダーズ先生の小説教室~ロシア文学に学ぶ書くこと、読むこと、生きること~
ジョージ・ソーンダーズ,
ジョージ・ソーンダーズ,
柳田麻里,
柳田麻里
著
秋草俊一郎,
秋草俊一郎
翻訳
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在庫状況
有り
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お届け予定日
3~4日
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価格
\3,630(税込)
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発行年月 |
2024年09月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
598p |
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大きさ |
20cm |
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ジャンル |
和書/人文科学/文学/その他の文学 |
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ISBN |
9784845921294 |
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商品コード |
1039303322 |
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NDC分類 |
980.2 |
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基本件名 |
小説(ロシア) |
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本の性格 |
学生用 |
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新刊案内掲載月 |
2024年11月1週 |
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書評掲載誌 |
読売新聞 2024/11/24 |
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商品URL | https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1039303322 |
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著者紹介
ジョージ・ソーンダーズ(著者):1958年生まれ。卓越した想像力とその寓意性で現代アメリカ文学を代表する作家。『リンカーンとさまよえる霊魂たち』(上岡伸雄訳、河出書房新社)でブッカー賞を受賞。そのほかの代表作に『短くて恐ろしいフィルの時代』、『十二月の十日』(どちらも岸本佐知子訳、河出文庫)などがある。シラキュース大学教授として文芸創作を教えている。
<ジョージ・ソーンダーズのおもな邦訳作品>
『人生で大切なたったひとつのこと』外山滋比古、佐藤由紀=訳、KADOKAWA、2024年
『十二月の十日』岸本佐知子=訳、河出文庫、2023年
『短くて恐ろしいフィルの時代』岸本佐知子=訳、河出文庫、2021年
『リンカーンとさまよえる霊魂たち』上岡伸雄=訳、河出書房新社、2018年
『フリップ村のとてもしつこいガッパーども』レイン・スミス=絵、青山南=訳、いそっぷ社、2003年
『パストラリア』法村里絵=訳、角川書店、2002年
柳田麻里(著者):1988年生まれ。上智大学国際教養学部卒業、日本大学大学院総合社会情報研究科博士前期課程修了。現在、出版物やメディカル文書の翻訳者として活動中。訳書にローレンス・ヴェヌティ『翻訳のスキャンダル──差異の倫理にむけて』(共訳)。
秋草俊一郎(翻訳):1979年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科修了。博士(文学)。現在、日本大学大学院総合社会情報研究科准教授。専門は比較文学、翻訳研究など。著書に『「世界文学」はつくられる 1827–2020』、『アメリカのナボコフ──塗りかえられた自画像』など。訳書にクルジジャノフスキイ『未来の回想』、バーキン『出身国』、アプター『翻訳地帯──新しい人文学の批評パラダイムにむけて』(共訳)、レイノルズ『翻訳──訳すことのストラテジー』、ヴェヌティ『翻訳のスキャンダル──差異の倫理にむけて』(共訳)、ホイト・ロング『数の値打ち──グローバル情報化時代に日本文学を読む』(共訳)などがある。
内容
岸本佐知子さん推薦!
「ソーンダーズ先生の導きで、わたしたちは小説が徹底的に解剖されるさまを目撃する。もう元の読み方にはもどれない。」
ブッカー賞受賞、『短くて恐ろしいフィルの時代』の著者による、大注目・全米ベストセラーの「小説入門」!!
現代アメリカ文学を代表する作家ジョージ・ソーンダーズが、ロシア文学の巨人たちと寄り添い、悩み、格闘する。
チェーホフ、ツルゲーネフ、トルストイ、ゴーゴリ──
珠玉の短編小説7本を通じて、物語の読み方と書き方、そして人生の意味に迫る、刺激に満ちた楽しい創作講座。
シラキュース大学の創作講座を20 年にわたって担当し、小説家志望の若き学生たちに小説の書き方と読み方を教えてきた小説家ジョージ・ソーンダーズ。
ソーンダーズの名物授業を再現した本書では、ロシア文学の巨匠による7本の短編を読み解き、読者に頁を繰らせるためにいかなる技法やテクニックが駆使されているのかを解説する。
現代アメリカの短編小説の名手が、ユーモアたっぷりでいざなう、ロシア文学のそぞろ歩き。
私たちはなぜ読み、書き、生きるのか──その答えを探る、時空を超えた軽やかな小説の旅へ。
◎現役ブッカー賞作家による人気の創作講座を再現!
◎題材となるロシアの巨匠4人による7本の短編小説を、原文から新訳で全文収録!!
<本書で読める、珠玉のロシア短編小説たち>
アントン・チェーホフ(1860-1904)「荷馬車で」「かわいいひと」「すぐり」
レフ・トルストイ(1828-1910)「主人と下男」「壺のアリョーシャ」
イヴァン・ツルゲーネフ(1818-1883)「のど自慢」
ニコライ・ゴーゴリ(1809-1852)「鼻」
数年前、授業のあとで(そうだな、描写するなら、チョークの粉が秋風に漂い、旧式の暖房機が隅でガチャガチャ音を立て、マーチングバンドが練習しているのが遠くから聞こえる)、人生最良の瞬間──自分が世界になにか価値のあるものを提示できていると実感できた瞬間──のいくらかは、このロシア短編小説の授業に費やしているときだったと悟った。そこで教えている短編小説は常に仕事の傍らにあって、私が自作を測る上での高いハードルになっている。(ロシアの短編小説が私の心を動かし、私を変えたように、私は自分の短編小説がだれかの心を動かし、変えてほしいと思っている。) こうして年月が経ったあとでは、小説のテキストは昔馴染みの友人のように感じられる──授業を教えるときはいつも、友人をすぐれた若手作家の新グループに紹介するような心地なのだ。
それで私はこの本を書くことにした──学生と私が長年かけてともに発見してきたものの一部を文章に起こすことで授業の一端をお見せできればと思った…