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書評掲載

キャプテンマークと銭湯と

佐藤 いつ子  著

佐藤 真紀子  イラスト
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価格 \1,430(税込)         
発行年月 2019年03月
出版社/提供元
KADOKAWA
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 241p
大きさ 20cm
ジャンル 和書/人文科学/文学/日本文学
ISBN 9784041077054
商品コード 1029623343
NDC分類 913.6
書評掲載誌 朝日新聞 2019/04/27
商品URLhttps://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1029623343

著者紹介

佐藤 いつ子(著者):青山学院大学文学部卒業。IT企業勤務後、創作活動開始。
『フリマでゲット!』で第30回日産童話と絵本のグランプリで優秀賞受賞。
既刊に「駅伝ランナー」全三巻(角川文庫)がある。横浜市在住。
佐藤 真紀子(イラスト):バッテリーをはじめ、数々の児童書、文芸作品の装画を担当。

内容

「キャプテンは、」    耳の奥がきんとした。
「大地にお願いしたい」
 背筋は伸びきったまま、制止した。息も止まった。周りがかすかにざわついた。
そのざわつきを押さえるように、「はい!」
 威勢のよい声が、後ろからまっすぐ飛んできた。
「よし。大地、頼んだぞ」
「そうだ、周斗。キャプテンマーク、あとで大地にわたしといてくれ」
ずっとつけていたサッカーのキャプテンマークを、他のチームから移籍してきた大地に渡さなくてはいけなかった周斗。くやしくて、チームメイトからも孤立してしまう。自分がいやになっていた周斗が出会ったのは古ぼけた時代遅れの銭湯だった。あさのあつこ氏の推薦デビューの著者が描く、切なく温かい感動の物語。

「読んでいて、上質な児童文学ってこういうことだなあと、うならされました」(丸善 丸の内本店 兼森理恵氏)
「奥行きが深く、意外な物語展開が魅力的で素晴らしい作品だ」 (評論家 野上 暁氏 )