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農の原理の史的研究~「農学栄えて農業亡ぶ」再考~(叢書パルマコン 03)

藤原 辰史  著

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価格 \3,850(税込)         
発行年月 2021年01月
出版社/提供元
創元社
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 357p
大きさ 21cm
ジャンル 和書/生命科学、医学、農学/農学/農業一般
ISBN 9784422202952
商品コード 1032535052
NDC分類 610.121
基本件名 農学-歴史
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2021年02月4週
商品URLhttps://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1032535052

著者紹介

藤原 辰史(著者):藤原辰史(ふじはら・たつし)1976年北海道旭川市生まれ、島根県奥出雲町出身。2002年京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程中途退学。博士(人間・環境学)。東京大学大学院農学生命科学研究科講師などを経て、2013年より京都大学人文科学研究所准教授。専門は農業史・環境史。著書に、『ナチス・ドイツの有機農業』柏書房・2005年、『カブラの冬』人文書院・2011年、『ナチスのキッチン』水声社・2012年/決定版:共和国・2016年、『稲の大東亜共栄圏』吉川弘文館・2012年、『食べること考えること』共和国・2014年、『トラクターの世界史』中公新書・2017年、『戦争と農業』集英社インターナショナル新書・2017年、『給食の歴史』岩波新書・2018年、『食べるとはどういうことか』農山漁村文化協会・2019年、『分解の哲学』青土社・2019年などがある。

内容

農業の工業化に引きずられるかのように、農学の工学化がとどまることのない今、果たして工学に従属しない「農学」はどのようにして存在可能なのか、という問いから書き起こす、今までにない農学思想書。「農本主義」の提唱者にして我が国の代表的農学者である横井時敬を軸に、満洲移民政策に深く関与した橋本傳左衛門、報徳思想に傾斜した転向農学者杉野忠夫、ナチス農業政策の満洲移植を試みた法学者川島武宜、公害病研究でも著名な反骨の農学者吉岡金市ら、極めて個性的な農に関わる思想と実践を限界と可能性の視点から詳述。中・東欧やロシア各国の農業政策と農学のなかに日本の農を置き、旧来の農本主義的疑似ロマン主義に流れることなく、医・食・心・政・技を総合する、未来の農学を目指す史的試論。農学を原理的に塗り替えんとする意欲作。

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