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夢の現象学・入門(講談社選書メチエ 628)

渡辺 恒夫  著

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価格 \1,705(税込)         
発行年月 2016年07月
出版社/提供元
講談社
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 210p
大きさ 19cm
ジャンル 和書/人文科学/心理学/性格・人格
ISBN 9784062586313
商品コード 1020780853
NDC分類 145.2
基本件名
本の性格 学生用
新刊案内掲載月 2016年08月3週
商品URLhttps://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1020780853

著者紹介

渡辺 恒夫(著者):1946年生まれ。京都大学文学部で哲学を、同大学院文学研究科で心理学を専攻。博士(学術)。
東邦大学教授を経て、現在明治大学専任講師。東邦大学名誉教授。心理学・科学基礎論専攻。自我体験、夢、ジェンダー、環境心理学、心理学の認識論などをテーマとしている。
著書に『人はなぜ夢を見るのか』『輪廻転生を考える』『心理学の哲学』『フッサール心理学宣言』などがある。

内容

夢は未来予示あるいは想い人からのメッセージなのか。充たされない願望の幻覚的充足なのか。さらに脳科学や進化心理学的研究による「解明」もある。しかし、それらは私たち自身の夢実感からはかけ離れている。本書では、著者自身の夢日記や学生からの夢報告を材料として、夢という「世界」がどのような原理によって構成されそれをどのように体験しているのかを、現象学の方法によって、実際に解読していく。


なぜ夢の中では架空の他者になれるのか、あるいは実在の他者になれるのか。なぜ夢の中では未来も過去もないのか。夢という体験世界の構造原理はどのようなものなのか。
夢は古代以来、未来予示あるいは想い人からのメッセージとされ、近代ではフロイトによって充たされない願望の幻覚的充足と解釈されたりした。また、脳科学や進化心理学によって夢研究は大きく進展しているように見える。しかし、そのような「解明」は私たち自身の夢実感に納得のいく説明を与えるものだろうか。
本書では、著者自身の夢日記や学生からの夢報告を材料として、夢という「世界」がどのような原理によって構成されそれをどのように体験しているのかを、現象学の方法によって、実際に解読していく。
現象学的方法は、現実が「世界」なら夢も「世界」であるという、これまで気づかれなかった認識を鮮やかに与えてくれるものである。

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