寄生虫学テキスト 第4版
上村 清 著
内容
目次
【総 論】 1.寄生虫と寄生虫学の概念 1.寄生と寄生虫 2.寄生虫学とその守備範囲 2.寄生虫病の過去と現在 1.日本における寄生虫病への取組み 2.世界における寄生虫病への取組み 3.寄生虫学の重要性 3.寄生虫の分類 1.分類および同定 2.寄生虫学で扱う代表的な動物 4.発育と生活史 1.生殖方法 2.発育過程と伝播様式 3.生活史と宿主の役割 4.寄生部位の特異性 5.寄生虫感染と病態 1.寄生虫の感染経路 2.寄生虫の病害作用 3.宿主の防御反応 6.臨床症状と治療 1.寄生虫病の症状と診断 2.治療と治療薬 7.寄生虫病の感染・伝搬要因と予防対策 1.自然環境の影響 2.人間活動の影響 3.個人的予防 4.地域社会での予防と法規 【各 論】 Ⅰ 原虫類 1 原虫類概論 2 消化管寄生 1.赤痢アメーバ 2.ジアルジア(ランブル鞭毛虫) 3.クリプトスポリジウム 4.戦争シストイソスポーラとサイクロスポーラ 5.肉胞子虫と大腸バランチジウム 6.ブラストシスチスと微胞子虫 3 泌尿生殖器寄生 腟トリコモナ 4 血液・組織寄生 1.マラリア原虫とバベシア 2.トリパノソーマ 3.リーシュマニア 4.トキソプラズマ 5.病原性自由生活性アメーバ類 Ⅱ 吸虫類 1 吸虫類概論 2 消化管寄生(成虫) 1.異形吸虫類 2.肥大吸虫と浅田棘口吸虫 3 肝・胆管寄生(成虫) 1.肝吸虫類 2.肝蛭と巨大肝蛭 4 組織寄生(成虫) 1.肺吸虫類 2.住血吸虫類 Ⅲ 条虫類 1 条虫類概論 2 消化管寄生(成虫) 1.日本海裂頭条虫と海洋性裂頭条虫類 2.大複殖門条虫 3.無鉤条虫と有鉤条虫 4.小形条虫と縮小条虫 5.瓜実条虫と有線条虫 3 組織寄生(幼虫) 1.マンソン裂頭条虫と芽殖孤虫 2.エキノコックス(単包条虫と多包条虫) Ⅳ 線虫類 1 線虫類概論 2 成虫が消化管寄生 1.回 虫 2.鞭 虫 3.蟯 虫 4.ズビニ鉤虫とアメリカ鉤虫 5.糞線虫 6.東洋毛様線虫 7.旋毛虫 8.フィリピン毛細線虫 3 成虫が組織寄生 1.バンクロフト糸状虫とマレー糸状虫 2.回旋糸状虫(オンコセルカ) 3.ロア糸状虫とマンソネラ属糸状虫 4.東洋眼虫 5.肝毛細線虫 6.メジナ虫 4 幼虫が組織寄生 1.イヌ回虫 2.ブタ回虫とアライグマ回虫 3.イヌ糸状虫とその他の動物寄生糸状虫 4.アニサキス類 5.有棘顎口虫とその他の顎口虫類 6.広東住血線虫 7.旋尾線虫 8.ブラジル鉤虫とイヌ鉤虫 Ⅴ 鉤頭虫類 鉤頭虫類 Ⅵ 衛生動物類 1 衛生動物類概論 2 吸血昆虫類 3 ダニ類 4 有毒動物類 5 不快動物類 6 ネズミ類および人獣共通感染症 7 衛生動物類の防除 Ⅶ 診断・検査法 1 寄生虫病の診断 2 原虫検査法 3 蠕虫検査法 4 抗体検査法 5 遺伝子診断法 6 衛生動物検査法 Ⅷ 寄生虫病の治療 1 主な原虫症の治療法 2 主な蠕虫症の治療法 3 主な衛生動物疾患の治療法 寄生虫学のまとめ 索 引 ■MEMO ・障害調整生存年数 Disability Adjusted Life Years(DALYs) ・顧みられない熱帯病(NTDs) ・インターネットで見る寄生虫病 ・マラリア制圧の歴史とノーベル賞 ・エキノコックス流行地の拡大 ・世界規模のリンパ系フィラリア症(LF)制圧計画 ・衛生仮説と寄生虫 ・人体内ダニ症 ・ダニ恐怖症(皮膚寄生虫妄想) ・吸血性ヒル類 ・ハエ幼虫症(ハエウジ症) ・ウジ療法(マゴットセラピー) ・イノシシがもたらす病害 ・虫刺症(虫刺され)の治療