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ポスト新自由主義と「国家」の再生~左派が主権を取り戻すとき~

ウィリアム・ミッチェル, トマス・ファシ  著

鈴木 正徳  翻訳
中山 智香子  監修
在庫状況 有り  お届け予定日 3~4日 
価格 \3,960(税込)         
発行年月 2023年06月
出版社/提供元
白水社
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 375p,33p
大きさ 19cm
ジャンル 和書/社会科学/経済学/経済学説・経済思想
ISBN 9784560093436
商品コード 1036007133
NDC分類 333
基本件名 経済政策
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2023年07月2週
商品URLhttps://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1036007133

内容

左派の退潮が言われて久しい。
世界中が新自由主義に覆われ、格差や貧困がクローズアップされたにもかかわらず、左派への支持は広がらなかった。
いや、むしろ左派への風当たりはより強くなったと言えるかもしれない。一方、右派や極右はますます支持基盤を拡大しているように見える。
左派退潮の分岐点はどこにあったのか? 左派を再興することは果たして可能なのか?
「左派を再び偉大に」することを狙う本書は、この問いに正面から答える。
1970年代、先進資本主義国では資本の収益性が劇的に低下していた。危機感を抱いた支配層は、福祉国家下の「階級的妥協」を棚上げして露骨な階級闘争を仕掛ける。
新自由主義的な再構築で起こったことは、決して国家の「衰退」や「空洞化」ではなく、〈脱民主化〉による国家主権の権威主義化だったのだ。
「国家の死」を寿いだ左派はここを大きく見誤ってしまった。そして、40年にわたり支配層から仕掛けられた階級闘争によって周縁化され、収奪された人々は極右運動に引き寄せられていった……。ポスト新自由主義世界を見通す左派再興の処方箋。