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河合隼雄と子どもの目~<うさぎ穴>からの発信~

河合 隼雄  著

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価格 \1,650(税込)         
発行年月 2019年07月
出版社/提供元
創元社
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 4p,243p
大きさ 19cm
ジャンル 和書/人文科学/文学/児童文学
ISBN 9784422117096
商品コード 1030525771
NDC分類 909
基本件名 児童文学
本の性格 学生用
新刊案内掲載月 2019年08月3週
商品URLhttps://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1030525771

著者紹介

河合 隼雄(著者):1928〜2007年。兵庫県生まれ。京都大学教育学博士。同大学名誉教授。元文化庁長官。日本の臨床心理学における第一人者。著書に「ユング心理学入門」など。

内容

1990年にマガジンハウスから刊行された『〈うさぎ穴〉からの発信』の復刊本。

 河合隼雄は、児童文学を自らの生きる指針として読み、こよなく愛した心理臨床家の一人である。
 臨床家としてクライエントと向き合う中で、著者は「たましい」との関係にしだいに深く気づかされていったという。目に見えず、ふれることもできない「たましい」の存在を、曇りなく澄んだ「子どもの目」ははっきりととらえることができる。だからこそ児童文学は、著者にとって生きる指針となりえたのである。

 「たましいの存在について語るのは、ファンタジーという形がもっとも適している」。生き生きとした子どものまなざしは、豊かな感性の輝きを見いだすだけでなく、ときには身近な人の心の中に、言葉にならない深い悲しみをも読み取る。

 1990年にマガジンハウス社から刊行された『〈うさぎ穴〉からの発信』の復刊本。子どものこころに温かく寄り添う、繊細で緻密な臨床家としての視点が、カニグズバーグをはじめ、エンデやケストナー、ギャリコ、また宮澤賢治や今江祥智、長新太、佐野洋子と、ファンタジーから絵本までの多彩な作品を、説得力ある言葉で読み解いてゆく。

 「児童文学は、子どものためだけのものではなく、われわれが生きてゆく上で必要な深い示唆を多く含む。だから、若者や大人たちにこそ読んでほしいのだ」と言う著者に従って、子どもが主人公の物語を、いま一度読み直してみてはどうだろうか。

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