KNOWLEDGE WORKER ナレッジワーカー



丸善のおすすめ度

ユングの神経症概念

ヴォルフガング・ギーゲリッヒ  著

河合 俊雄, 猪股 剛, 北口 雄一, 小木曽 由佳  翻訳
河合 俊雄  監修
在庫状況 有り  お届け予定日 3~4日 
価格 \4,400(税込)         
発行年月 2021年06月
出版社/提供元
創元社
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 221p
大きさ 22cm
ジャンル 和書/人文科学/心理学/精神分析
ISBN 9784422117638
商品コード 1033025160
NDC分類 146.15
基本件名 精神分析
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2021年07月4週
商品URLhttps://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1033025160

著者紹介

ヴォルフガング・ギーゲリッヒ(著者):ヴォルフガング・ギーゲリッヒ(Wolfgang Giegerich)
1942年生まれ。ベルリン在住。米国ニュージャージー州立大学でドイツ文学の教鞭を執った後、その職を辞してユング派分析家に転身した。故ジェイムズ・ヒルマンとともに元型的心理学の旗手とされ、その流れを汲むドイツ語の学術誌Gorgo(1978-)を創刊している。また、スイスのマッジョーレ湖畔アスコナ近郊で行われていたエラノス会議において繰り返し演者を務めるとともに、世界のさまざまな国や地域で講義や講演を行い、200以上の著作や論文が日本語、イタリア語、ポルトガル語、ロシア語など数多くの言語に翻訳されている。当初はドイツ語での執筆を主としていたが、2000年代に入り英語での執筆を中心とするようになり、全6巻に及ぶThe Collected English Papers of Wolfgang Giegerich(vol. 1-6, Routledge, 2005-2014)を刊行し、その後も精力的に著作を発表し続けている。
河合 俊雄(翻訳):河合俊雄(かわい・としお)
1957年生まれ。京都大学大学院教育学研究科修士課程修了。Ph.D.(チューリッヒ大学)。ユング派分析家、公認心理師、臨床心理士。現在、京都大学こころの未来研究センター教授・センター長。専門は臨床心理学。著書に『ユング』(岩波現代文庫)、『心理療法家がみた日本のこころ』(ミネルヴァ書房)、『ユング派心理療法』(編著、ミネルヴァ書房)、『発達障害への心理療法的アプローチ』(編著、創元社)、『発達の非定型化と心理療法』(共編著、創元社)などがある。
猪股 剛(翻訳):猪股 剛(いのまた・つよし)
1969年生まれ。ユング派分析家、公認心理師、臨床心理士。精神科や学校臨床において実践に携わるとともに、現代の深層や、表現やパフォーマンスの精神性を思索することを専門としている。現在、帝塚山学院大学准教授。著書に『心理学の時間』(日本評論社)、『ホロコーストから届く声』(編著、左右社)、『遠野物語 遭遇と鎮魂』(共著、岩波書店)、訳書に『近代心理学の歴史』『分析心理学セミナー1925』(いずれもC・G・ユング著、創元社)などがある。
北口 雄一(翻訳):北口雄一(きたぐち・ゆういち)
1970年生まれ。京都大学大学院教育学研究科博士後期課程単位取得満期退学。ユング派分析家、公認心理師、臨床心理士。現在、北口分析プラクシスにて私設心理相談(個人開業)を行っている。
小木曽 由佳(翻訳):小木曽由佳 (おぎそ・ゆか)
1983年生まれ。京都大学大学院教育学研究科博士後期課程修了。博士(教育学)。公認心理師、臨床心理士。現在、同志社大学ウェルビーイング研究センター研究員。専門は臨床心理学。著書に『ユングとジェイムズ』(創元社)、“Jungian Perspectives on Indeterminate States”(共著、Routledge)、訳書に『危機介入の箱庭療法』(E・パティス・ゾーヤ著、創元社)、『人生の意味を問う教室』(N・ノディングズ著、春風社)などがある。
河合 俊雄(監修):河合俊雄(かわい・としお)
1957年生まれ。京都大学大学院教育学研究科修士課程修了。Ph.D.(チューリッヒ大学)。ユング派分析家、公認心理師、臨床心理士。現在、京都大学こころの未来研究センター教授・センター長。専門は臨床心理学。著書に『ユング』(岩波現代文庫)、『心理療法家がみた日本のこころ』(ミネルヴァ書房)、『ユング派心理療法』(編著、ミネルヴァ書房)、『発達障害への心理療法的アプローチ』(編著、創元社)、『発達の非定型化と心理療法』(共編著、創元社)などがある。

内容

治療的な心理学の黎明期に中心的な主題となった神経症は、心理学自身の理論形成や自己理解に大きな影響を及ぼしたが、C・G・ユングだけは当時の因果論モデルや医学モデルへの囚われから自由だった。ユングの神経症概念をユング自身のテキストに即して導き出し、それを手がかりに、心理学のあり方を根本から問い直しながら、心の病への新たな視点を提示する。心理学の理論と実践を結ぶギーゲリッヒの重要著作、待望の邦訳。

目次