熊野古道(岩波新書 新赤版)
小山 靖憲 著
内容
目次
序──熊野とはどういうところか Ⅰ 熊野詣の中世史 1 山林修行の地として──永興禅師そして宇多・花山法皇 2 院政期の大流行──上皇・女院そして貴族たち 3 『中右記』にみる貴族の参詣 4 藤原定家が記した上皇の参詣 5 地方の武士が主役に──承久の乱以降の変化 6 北野殿熊野詣日記を読む 7 「蟻の熊野参り」──活発化する民衆の参詣 Ⅱ 参詣の作法と組織 1 熊野信仰とは何か──参詣の目的 2 道中の案内と宿泊──先達と御師 3 九十九王子とは何か 4 「浄・不浄を嫌わず」──女性・障害者の参詣 5 苦行滅罪の旅 6 近世の到来と熊野詣 Ⅲ 熊野古道を歩く 1 参詣道の現況と歩き方 2 紀伊路──中世の公式ルート① 3 中辺路──中世の公式ルート② 4 雲取越と潮見峠越──中辺路の派生ルート 5 高野山からの小辺路と海のみえる大辺路 6 石畳の立派な伊勢路 7 大峯奥駈道──厳しい修行の道 主要参考文献 あとがき