内容
オルセー美術館は印象派の美術館ともいわれ、ルーブル美術館とポンピドゥー・センターのコレクションの間隙を埋める、アングル、ドラクロアら多くのジャンルの巨匠の絵画から後期印象派、自然主義、象徴主義など、近代芸術作品を網羅的に集めている。本書では、現地へ足を運び関係者への取材を踏まえた上で、オルセー美術館誕生の話から説き起こし、オルセーの一番の特色である、「印象派」という西洋絵画の表現を根本から覆した美術革命にかかわった、マネ、モネ、ルノワール、ゴッホらの画家たちの苦闘の生涯を描きながら、オルセー美術館の魅力を余すところなく浮き彫りにする。図版70点収録でヴィジュアルな構成。