ジェンダー・ポリティクスのゆくえ(人文学研究叢書)
内容
目次
はしがき ジェンダー秩序による〈セクシュアリティ〉編成とフェミニズム言説――その限界と可能性の分岐点[笠間千浪] はじめに 一 フェミニズムと「セクシュアリティ」領域 二 フェミニズム言説のなかのセクシュアリティ論議――ジェンダー秩序との関連から 三 フェミニズムにとっての「セクシュアリティ」主題化の方向性の模索――ジェンダー秩序へ回収されないために むすびに――セクシュアリティ編成の民主化への触媒としての〈再帰性〉 フェミニズム教育学の形成と展開[入江直子] はじめに 一 フェミニズム教育学の形成――二つのモデルとその統合 二 フェミニズム教育学の展開 教員像のオルタナティブを探る――イギリスの女性教員研究[河上婦志子] はじめに 一 女性教員批判への反論 二 職歴のオルタナティブ 三 管理運営方法のオルタナティブ おわりに 『若草物語』の仮面の陰で――一九世紀アメリカ女性小説とルイザ・メイ・オルコット[山口ヨシ子] 一 アメリカ文学は「男だけの世界」か 二 職業作家としてのオルコット 三 女子教育と家庭小説 四 オルコットの父権的権威への挑戦 五 男性批評家の伝統とオルコット ネオリベラリズム時代の女性たち――ラテンアメリカのケース[後藤政子] はじめに 一 ネオリベラリズム時代は軍事支配とともに 二 ネオリベラリズム時代は女性に何をもたらしたか グローバル化と華南の女性[沢田ゆかり] はじめに――問題の所在 一 中国の対外開放と出稼ぎ女工 二 「華南経済圏」による香港の産業空洞化と女性労働者 おわりに