森と木の経済学~維持可能な社会発展を目指して~
村島 由直 著
内容
目次
第1章 森林・林業・木材産業の展望 第1節 21世紀にむけての林業・木材産業の展望 1 20世紀の森林・原生林の消滅 2 育成林業時代の到来 3 育成林業のグローバル化 4 消費の拡大・その質的変化 5 企業再編の加速 6 グローバル化に対する対抗 第2節 わが国の林業事情と新基本法に期待する 1 木材の市場開放−第1ラウンド・1960年 2 木材の市場開放−第2ラウンド・1985年 3 基本法林政の意図と現実 4 1990年代の木材産業と林業 5 新基本法の目指すべき方向 第3節 私見:林政審議会「新しい林政の展開方向」 1 林政の総括について 2 政策転換の方向 3 数値目標について 4 多様な機能発揮の政策 5 GATTからWTO体制移行下の森林・林業 補 林業にとっての新農業基本法 第2章 国際時代の日本林業論 第1節 日本経済と林業政策の展開 1 世界の中の日本林業 2 高度成長と林業・林政 3 低成長と林業・林政 4 日本の林業政策 第2節 林業事業体の展開 1 林家経営と森林組合 2 企業経営の現状 3 公社造林の展開と限界 4 国有林経営の現状 第3節 世界の林産物需給と木材産業 1 林産物需給の特徴 2 木材産業の国際化 3 WTO体制と日本林業 第3章 農山村・林業地域における担い手問題と再編方向 第1節 木材需給と林業の比較劣位化 第2節 森林・林業をめぐる諸問題 第3節 森林問題の複雑化と多面的機能 第4節 林業の担い手政策の展開過程 1 担い手としての家族経営的林業 2 広域施業受託体の育成と「地域林業」 3 流域管理システムとその担い手 4 森林組合・担い手の現状 第5節 公的経営の意義と限界 1 国有林における生産力増強の結末 2 公的造林の役割と今後 第6節 地域資源整備の方向 第4章 木材産業・流通政策の展開過程 第1節 戦後木材統制による再出発 第2節 復興期の木材需要拡大過程の流通政策 1 森林資源 2 木材需要の拡大 3 木材価格の高騰 4 木材利用の合理化の推進 5 奥地開発政策、未利用資源の利用 6 木材貿易政策 7 長期対策「林業の長期計画」 第3節 高度成長と外材依存政策 1 木材需要増加と価格暴騰 2 木材価格安定政策 3 木材輸入の拡大 4 木材産業政策 第4節 低成長と木材産業政策 1 狂乱物価と価格対策 2 需要の低迷と振興策 第5節 林産物貿易の自由化と国内木材産業対策 1 日米木材交渉の経緯 2 森林・林業・木材産業活力回復5か年計画 3 木材利用の推進 4 木材産業の体質強化 5 1990年代の木材産業政策 第6節 むすび 第5章 海外林業の展開と環境問題 第1節 世界の木材需給の新展開 1 世界の森林資源 2 世界の木材需給 3 木材企業の国際的展開 第2節 北米の林業構造と環境問題 1 アメリカ−生産大国・これを支配する巨大企業 2 アメリカ−環境軸に森林経営戦略 3 カナダ−開発か、保全か、はざまのBC林業 第3節 森林と環境問題