内容
近世初頭までヨーロッパ大陸を中心に吹き荒れた魔女狩り旋風の政治的・社会的実態とそれを可能にした民衆思想的基盤を、イギリス社会史の過程に即して分析したユニークな書。
目次
第一部 魔女の時代
魔女の時代
一、ステュアート王朝 二、魔女はいつからいたか 三、魔女迫害のはじまり
魔女迫害の年代記
一、三つの魔女迫害法 二、魔女迫害の地域 三、魔女研究の歴史 四、一千人の魔女
魔女裁判
一、魔女さがし屋 二、魔女の証拠 三、拷問と虐待
魔女の告白
一、ジャン・ボダンの悪魔学 二、サバト 三、魔女の定義 四、魔女迫害法の背景
誰が魔女迫害に反対し、誰が賛成したか
一、レジヌルド・スコット 二、革命政府の態度 三、ジョン・ウェブスタと科学者たち 四、フランシス・ハチンスン 五、ダニエル・デフォーの悪魔学
魔女解釈学
一、歴史としての魔女迫害 二、魔女の分析 三、魔女と社会
付録 マシュー・ホプキンズ『魔女の発見』(一六四七年)全訳
第二部 魔術と科学の間
イギリス革命と星占い
一、星占いの全盛期 二、ウィリアム・リリー 三、リリーのアルマナック 四、革命のなかで 五、星占いとカルヴィニズム
ある錬金術師の生涯
一、錬金術とバラ十字兄弟団 二、アッシュモールとフリーメン