内容
初版刊行より8年経って、コンピュータの進歩は暗号の分野にも大きな影響を与えた。性能の向上したコンピュータを世界中からネットワーキングして利用することにより、暗号解読技術が飛躍的に進み、また、電子商取引をはじめとするインターネットの世界ではセキュリティ技術が重要となり、暗号の応用が不可欠なものとなった。このように、暗号技術がますます重要になるいま、情報科学の分野では「暗号理論」ははずせない分野である。今回の第2版では、よりわかりやすく丁寧に、そして進歩に合わせて内容を変更した。
特に、解読技術の発達とそれに伴うAESおよび証明可能非対称暗号系について大幅に増補した。