内容
ソフトウェア要求定義は、ソフトウェア開発に携わる人にとっても、またソフトウェアの発注者や利用者にとっても避けて通れない。要求定義はソフトウェア開発の最初の段階に位置付けられるが、設計や実現やテストといった他のソフトウェア開発段階は開発側の人間だけが主に関わるのに対して、要求定義は開発側だけでなく利用側の人間も関わってくるので、そこに要求定義のむずかしさが生じる。
要求定義では、要求獲得・要求分析・仕様化、ソフトウェア開発管理、プロトタイピングといったさまざまなプロセスが行われる。本書では、これらのプロセスだけでなく、要求言語や要求仕様について具体例を用いてわかりやすく解説している。また、要求仕様についてはIEEEの規格に基づいて、その構成、書かれるべき内容、仕様の特性を紹介している。