排日移民法と日米関係~「埴原書簡」の真相とその「重大なる結果」~
簑原 俊洋 著
内容
目次
序章 移民問題と日米関係 1 先行研究と研究動向 2 目的と構成 第一部 排日移民法成立への二つの潮流 第一章 カリフォルニア州の排日運動――一九〇六~一九二〇年 一 排日運動の原点――サンフランシスコ学童隔離事件 二 排日運動の拡大――州議会と排日土地法案 三 排日運動の第二段階――第一次排日土地法の成立 四 排日運動の第三段階――第二次排日土地法の成立 第二章 アメリカ移民法史――一七九八~一九二四年 一 建国初期の移民政策――自由入国の時代 二 自由入国への挑戦――州政府による規制の試み 三 自由入国の終焉――規制的・差別的移民法の出現 四 移民規制の最盛期――日本人移民排斥の前兆 五 排日の先例――中国人移民排斥の歴史 第二部 排日移民法の成立と日米関係 第三章 排日移民法成立の舞台――第六八連邦議会 一 排日移民法の舞台の整備――移民規制をめぐる是非 二 下院における排日移民法の審議過程 三 下院における排日移民法の可決 四 上院における排日移民法の審議過程 五 排斥への意外な障害――南部諸州と黒人問題 六 上院における排日移民法の可決 第四章 「重大なる結果」と「覆面の威嚇」の真相 一 排日移民法成立の通説とその限界 二 排日移民法成立の国内政治的要因 三 「埴原書簡」と「重大なる結果」 四 「重大なる結果」の結末――埴原駐米大使とロッジ外交委員長 第五章 排日移民法の余波と日米関係 一 排日移民法の通過と国務・外務両省による危機への対応 二 排日移民法と幣原外相 三 排日移民法の終幕――日本政府の最終抗議 四 排日移民法とアメリカの世論 五 排日移民法と日本の世論 六 排日移民法の余波――日米関係の毀損 終章 排日移民法成立のインプリケーション 1 排日移民法の成立とその歴史的意義 2 今後の課題と展望 主要参考文献 1 主要参考文献・邦語 2 主要参考文献・英語 あとがき 索引