『河海抄』の『源氏物語』(研究叢書)
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お届け予定日
10日間
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価格
\11,000(税込)
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発行年月 |
2003年10月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
287p |
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大きさ |
22 |
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ジャンル |
和書/人文科学/文学/日本文学 |
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ISBN |
9784757602243 |
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商品コード |
0103080311 |
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NDC分類 |
913.364 |
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基本件名 |
河海抄 |
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個人件名 |
四辻 善成 |
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商品URL | https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=0103080311 |
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著者紹介
吉森 佳奈子(著者):〈吉森佳奈子〉青山学院大学大学院文学研究科博士後期課程退学。現在、信州大学教育学部助教授。国文学史専攻。
内容
本書は、『河海抄』が成り立たせた『源氏物語』とそのゆくえについての考察である。 『源氏物語』について、近代的な読みの制度(わたしたちにとっての『源氏物語』)をいったん括弧に入れ、『河海抄』がどのような知のうちに『源氏物語』を成り立たせていたかを明らかにする。 『河海抄』は、さまざまな史実や文献を挙げているだけのようにも見えるが、その例の列挙によって、『源氏物語』にいわば息を吹きこむ。それを、「注釈史」、「享受史」と言うのは正しくないであろう。『河海抄』の『源氏物語』と言うべきであり、それを見届けることから、それぞれの時代にそれぞれの意味をもってあった『源氏物語』(更新されてゆく『源氏物語』)として見ることに導かれる。そこから、それとは異なるものとしてある近代以降の、わたしたちにとっての『源氏物語』を問うことにもなる。 本書は、『河海抄』の知のありようを当時の文脈にそくして照らし出すことによって、テキストの受容、流布、また、歴史意識等をめぐる従来の通念を再検討しつつ、『河海抄』の『源氏物語』をあらわしだすことを試みたものである。