発生と進化(シリーズ進化学)
佐藤 矩行, 野地 澄晴, 倉谷 滋 著
内容
目次
編集にあたって 序章 生物界の広がりと体制の多様性 1 生物界の広がり 2 植物の多様性 3 動物の多様性 コラム 生物の系統類縁関係に関する分子系統学的解析 コラム 生物の分類法 コラム 動物の発生 1章 現代進化発生学の勃興──遺伝子の普遍性と進化 1 動物の発生と発生遺伝子 2 ショウジョウバエの発生を制御する発生遺伝子群 3 ホメオボックス遺伝子の普遍性と動物の体の前後軸形成 4 背腹軸の決定メカニズム 5 動物の眼の形成と発生遺伝子 6 心臓をつくりだす遺伝子の共通性 コラム シュペーマンのオーガナイザーの分子的実体 コラム 細胞の極性の決定メカニズム コラム 個体の大きさや寿命に関与する遺伝子群の普遍性 2章 動物の発生と進化 Ⅰ 無脊椎動物 1 多細胞動物の起源と海綿動物 2 二胚葉動物は三胚葉動物からどれぐらい違うか 3 左右相称動物の進化とその幼生型 4 線虫:その発生と進化 5 ウニの発生遺伝子ネットワーク コラム 線虫C. エレガンス コラム ヘテロクロニック遺伝 Ⅱ 節足動物の多様な形態を生むメカニズム 1 体節の形成メカニズムと進化 2 付属肢の形成と進化 コラム RNA干渉(RNAi)の遺伝子機能解析への応用 コラム 脊椎動物の体節形成 Ⅲ 脊椎動物の起源と進化の発生メカニズム 1 オタマジャクシ型体制の出現 2 脊索形成の分子メカニズム 3 左右相称動物の神経系の進化と脊索動物の背側神経管の形成 4 鰓裂と内柱 コラム ナメクジウオ:脊椎動物への進化の道しるべ? Ⅳ 脊椎動物の発生と進化 1 ボディプランから見た脊椎動物 2 脊椎動物の多様化 コラム 紋様の多様性とチューリングモデル コラム 眼の退化:応答能と誘導能 3章 植物の発生と進化 1 植物の出発点──細胞内共生 2 不等分裂──単細胞から多細胞への出発点 3 細胞骨格系の進化 4 細胞間認識機構の進化 5 陸上植物にもっとも近縁な緑藻類 6 最初の陸上植物──コケ植物 7 維管束をもつ陸上植物 8 葉は何回も独立に進化した 9 シダ植物と被子植物の葉は平行進化か収斂か 10 コケ植物セン類と維管束植物のシュート 11 オーキシンの極性輸送 12 植物のボディープランの多様性 13 陸上植物の生殖器官の進化 14 花の進化 コラム 世代交代 コラム 獲得形質は遺伝する? 4章 発生と進化の研究史 1 起源──アリストテレス以来 2 19世紀以前の先見論的哲学──形態学の誕生とゲーテ 3 19世紀:自然哲学と比較形態学の成立 4 20世紀:遺伝学・分子生物学・発生生物学 結び 進化発生学の新たな幕開け 文献 索引