ブックガイド〈心の科学〉を読む(岩波科学ライブラリー)
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■〈心〉とは何か 読み手 黒崎政男(くろさき まさお) 1954年仙台市生まれ。東京大学文学部哲学科卒、同大学院哲学博士課程修了。現在、東京女子大学文理学部哲学科教授。専門はカント、認知科学。著書に『デジタルを哲学する』(PHP新書)、『カント「純粋理性批判」入門』(講談社選書メチエ)、『哲学者クロサキの憂鬱 となりのアンドロイド』(NHK出版)など多数。 ■「動物の心」+「ことば」=「ヒトの心」 そしてぼくの心は? 読み手 岡ノ谷一夫(おかのや かずお) 理化学研究所脳科学総合研究センター生物言語研究チーム・チームリーダーおよび千葉大学自然科学研究科客員助教授。1959年栃木県足利市生まれ。慶應義塾大学文学部卒、メリーランド大学大学院生物心理学専攻修了、Ph.D。学術振興会特別研究員、千葉大学文学部助教授などを経て、2005年より現職。主著に『小鳥の歌からヒトの言葉へ』(岩波科学ライブラリー)。専攻は神経生態学、言語起源論。 ■思い続けることの不思議――心と身体の倫理学 読み手 瀬名秀明(せな ひであき) 1968年生まれ。東北大学大学院薬学研究科(博士課程)修了。作家。『パラサイト・イヴ』(角川書店)で日本ホラー小説大賞受賞、『BRAIN VALLEY』(角川書店)で日本SF大賞受賞。他に『八月の博物館』(角川書店)、『ロボット・オペラ』(光文社)など。 ■意識の迷宮 読み手 信原幸弘(のぶはら ゆきひろ) 東京大学大学院総合文化研究科助教授。専門は心の哲学、認知哲学。著書に『心の現代哲学』(勁草書房)、『考える脳・考えない脳』(講談社現代新書)、『意識の哲学』(岩波書店)などがある。また編著にシリーズ心の哲学I『人間篇』、同II『ロボット篇』、同III『翻訳篇』(勁草書房)がある。 ■「心を読む」心の科学 読み手 子安増生(こやす ますお) 京都大学大学院教育学研究科教授、京都大学博士(教育学)。専門は教育認知心理学(発達心理学)。多重知能理論と「心の理論」研究を中心テーマとしている。著書に『生涯発達心理学のすすめ』(有斐閣)、『心の理論――心を読む心の科学』(岩波科学ライブラリー)ほか多数。ホームページアドレス:http://www.educ.kyoto-u.ac.jp/cogpsy/member/koyasu.htm ■臨床神経心理学者が読む〈心の科学〉 読み手 山鳥 重(やまどり あつし) 神戸学院大学人文学部人間心理学科教授。前東北大学大学院医学系研究科障害科学専攻高次機能障害学分野教授。専門は神経心理学。失語症、健忘症などを中心に高次機能障害を研究。著書に『神経心理学入門』、『記憶の神経心理学』(いずれも医学書院)、『脳からみた心』(NHKブックス)、『ヒトはなぜことばを使えるか』(講談社現代新書)、『「わかる」とはどういうことか』(ちくま新書)、『脳のふしぎ』(そうろん社)などがある。 ■ことばから見た心 読み手 大津由紀雄(おおつ ゆきお) 慶應義塾大学言語文化研究所教授。東京言語研究所運営委員長。言語科学会会長。専門は言語の認知科学(生成文法)。著書は『言語の獲得と喪失』(共著、岩波書店)、『探検!ことばの世界』(ひつじ書房)ほか。ホームページアドレス:http://www.otsu.icl.keio.ac.jp/ ■言語によって動的に構築される世界 読み手 大堀壽夫(おおほり としお) 東京大学大学院総合文化研究科言語情報科学専攻助教授。専門は言語学(意味論、機能的類型論)。著書に『認知言語学』(東京大学出版会)、『認知言語学Ⅱ――カテゴリー化』(編著、東京大学出版会)など。ホームページアドレス:http://gamp.c.u-tokyo.ac.jp/~tohori/ohori.html ■俳句・漢字・自分 読み手 田中茂樹(たなか しげき) 京都大学医学部、京都大学大学院文学研究科卒。医師、文学博士(心理学)。おかたに病院(奈良市)内科非常勤医師。専門は神経心理学およびニューロイメージングによる高次脳機能研究。著書に『イメージと認知』(共著、岩波書店)、『認知科学への招待』(共著、研究社)がある。ホームページアドレス:http://web.kyoto-inet.or.jp/people/shigekit ■地面や空気から「心」について考えることもできる ――早わかりアフォーダンス 読み手 佐々木正人(ささき まさと) 1952年北海道生まれ。生態心理学者。東京大学大学院情報学環教授。運動障害者や赤ちゃんの運動発達の観察から、行為を表現する方法を研究している。最近の著書に『レイアウトの法則』(春秋社)、『デザインの生態学』(共著、東京書籍)、『ダーウィン的方法――運動からアフォーダンスへ』(岩波書店)がある。