内容
●日本図書館協会選定図書● 中世から近代にいたるまでのフランス社会において行われた運動・遊戯について紹介。テニス、ホッケー、ゴルフ、サッカーの萠芽期の様子や情報を得ることができる。フランスでいますぽーつが流行りである。それはまったく新種の流行でも、イギリスかぶれのそれでもない。もともとフランスにあったものが、ここに復活を見たのである。近代オリンピックの創始者であるピエール・ド・クーベルタンと長年にわたって親交を結んだ著者は、中世の歴史とアンシャン・レジーム(旧体制)下の風俗に強い関心を寄せた。クーベルタンと同様、そうした時代において青少年の人格形成に有効かつ不可欠な教育手段を構成した運動とスポーツに注目した著者は、おそらく古い時代の社会においてスポーツが占めた重要な位置についてはじめて指摘した人である。