戦争格差社会アメリカ~ヒロシマ記者が歩く~
田城 明 著
内容
目次
はじめに――テロとの戦争下,米国社会の変遷を探る Ⅰ 踏みにじられる人権 1 「9.11」ヒーロー 補償されぬ健康被害 2 「認定テロリスト」 「不当逮捕」と消えぬ汚名 3 国外追放 中東系ゆえの偏見と辛酸 4 グアンタナモ収容所 スパイ視されるイスラム教徒 5 終身教授 テロ評論で解雇の危機 6 「危険人物」 誤情報で再入国時に拘束 Ⅱ 戦争の傷と反戦への決意 1 退役軍人ホームレス 心身に傷を負い帰る場所なく 2 反戦退役軍人 目的が見えぬイラク戦争 3 イラク退役軍人 身体をむしばむ劣化ウラン 4 ヒーローたちの家族 美化できぬ戦死を乗り越えて 5 陸軍中尉 イラク派遣を信念で拒否 6 元海兵隊員 戦争反対の兵士をネットで支援 Ⅲ 民生を圧迫する軍事費と格差社会 1 ハリケーン・カトリーナ 今なお残る深いつめ跡 2 都市貧困層の若者 暴力や誘惑と隣り合わせ 3 米軍入隊勧誘 貧困層の若者に照準 4 ハワイ先住民 米軍基地強化で失われる楽園 5 細る中産階級 かさむ医療負担 Ⅳ 戦争に加担するメディアと拡大を続ける軍需産業 1 主流メディア イラク戦争の正当性を支持 2 ロスアラモス研究所 進む新型核製造計画 3 ローレンス・リヴァモア研究所 続く生物兵器実験 4 ヴァンデンバーグ空軍基地 巨費をかけミサイル実験 Ⅴ 平和への灯火をかかげて 1 下院議員 「憎しみを超えよ」 2 平和教育 巨額戦費の矛盾を説く 3 ピースカフェ 民族を超えた対話が心をつなぐ 4 フォークシンガー 反戦を訴え国の良心を問う 5 独立メディア 戦争と権力を厳しく追及 おわりに 市民の力が希望をつなぐ