内容
私たちが学ぶ現場がここにある。
貴重な体験、費やした時間からでしか得られない林業の知恵の蓄積。
時代を超えた、貴重な資料でもある。
月刊「林業新知識」連載の「技芸の人」が本になりました。
2000年1月号~2002年10月号までの30人の林業人を収録。
その時々に、日本の各地域で自然と向き合い、技を工夫し、森の恵みを創り上げてきた人々の営みがあります。一生涯の人生をかけ、地域で格闘した記録の重みは、けっして失われることなく、時代を超えて生き続けるものです。
そうした経験の知恵に耳を傾けることなく、机上でのみ林業を論ずる愚を犯さないためにも、私たち日本人が将来にわたって受け継ぎ、共有すべき学習情報が、本書には掲載されていると確信いたします。国の土台をなす森林を揺るぎない財産とするためにも。
本書タイトルにある「日本の記録」には、そうした意味が込められています。(まえがきより)