一流の科学者が書く英語論文
アン・M・コーナー, 瀬野 悍二 著
内容
目次
第1章 手軽にあなたの英語を上達させる方法 1.1 見たり聴いたりするだけで英語を上達させる方法 1.2 単語の勉強によるスペルの体系的理解 1.3 科学用語の語彙をより豊かに 1.4 声に出してしゃべる学習 1.5 参考書 まとめ・練習問題 第2章 科学論文を書く準備 2.1 論文の目的と様式 2.2 情報源を記録しておく 2.3 作業仮説と目標の設定 2.4 材料と方法を記録しておく 2.5 結果の保存と記録 2.6 カルテと匿名性の管理 2.7 結果公表の期は熟したか 2.8 論文の構想を練る 2.9 投稿先雑誌の書式 2.10 英国流スペルと米国流スペル 2.11 書式の一貫性 まとめ・演習問題 第3章 表題ページ 3.1 表題ページの組み立て 3.2 表題を選ぶ 3.3 表題中の動詞とそれに対応する名詞の扱い 3.4 著者名と所属機関 3.5 表題ページの脚注 3.6 ランニングタイトル(柱) 3.7 キーワード(主要語) 3.8 表題をはじめ論文で用いる略語 3.9 表題ページのフォントとスタイル まとめ・演習問題 第4章 研究成果を自己完結型のAbstract(またはSummary)にまとめる 4.1 あなたの研究を紹介する 4.2 文法上の問題の有用なレッスン 4.3 Abstractの内容 4.4 学会発表用Abstract 4.5 学位論文のAbstract 4.6 Abstract中の文献引用について 4.7 単一文構成の要約precis まとめ・演習問題 第5章 Introduction 5.1 Introductionの目的と範囲 5.2 Introductionの構成と話題の順序 5.3 理論的または数学的背景の説明 5.4 IntroductionではDiscussionでの記述内容の過度の前倒しを避ける まとめ・演習問題 第6章 Materials and Methods 6.1 再現性 6.2 Materials and Methodsの構成—および結果の再現性についての再度の言及 6.3 研究材料についての有用な英文 6.4 研究方法についての有用な例文 6.5 データの再現性と統計分析の表示 6.6 略語はMaterials and Methodsで最初に登場することが多い まとめ・演習問題 第7章 Resultsをいよいよ書く 7.1 結果を体系立てて編成する 7.2 Resultsの構成—小見出し(Subheading)を採用した編成 7.3 表題における名詞と動詞の使い分けについての再考察—動詞のほうが好ましい場合 7.4 同義語の便利な使い方—同じ単語のくり返しを避けるために 7.5 単位形式を,本文,Figure,Tableで一貫させる 7.6 数値データにおける有効数字の選択範囲 7.7 FigureとTableの最も効果的な利用 7.8 データを詰め込みすぎていませんか 7.9 求めていなかった負の結果 まとめ・演習問題 第8章 Discussion 8.1 効果的なDiscussion 8.2 Discussionをどのように始めるべきか 8.3 Discussionにおける結果の総括様式 8.4 DiscussionでのFigureとTableの使用 8.5 Discussionの長さは? 8.6 Discussionの閉じ方 まとめ・演習問題 第9章 Figure,Table,ビデオ 9.1 視覚に訴える表示物としてのFigure,Table,ビデオ 9.2 Figureの作成 9.3 写真と顕微鏡写真 9.4 絶対に許されないこと—写真や顕微鏡写真をこっそり加工する 9.5 Figureの数と煩雑さの度合い 9.6 Tableの作成 9.7 FigureとTableで使う単位形式 9.8 Figureの説明文 9.9 結果のちがいの統計的有意性 9.10 既報論文からのFigureの転載 まとめ・演習問題 第10章 Acknowledgments 10.1 謝辞の対象 10.2 謝辞を述べる順 10.3 修士論文や博士論文でのAcknowledgmentsについて 10.4 利益造反 まとめ・演習問題 第11章 References,Notes,Supplementary Materials 11.1 周到な準備は報われる 11.2 文献リストの書式 11.3 引用文献の書式を正しく守ることの重要性 11.4 Notes 11.5 Supplementary Materials まとめ・演習問題 第12章 論文投稿と編集長への初めての連絡 12.1 書式細部への注意もけっして怠らない 12.2 インターネット経由の論文投稿が標準になっている 12.3 添え状では編集長を名前で呼びかけること 12.4 添え状の内容 12.5 希望する審査員のリストをあげる 12.6 添え状を完結させたら英文チェックを怠りなく まとめ・演習問題 第13章 編集長からの返信と審査員からの論評,それに対するあなたの対応 13.1 投稿したら返信と審査結果を待つ 13.2 論文は無修正で採択と決定 13.3 論文は条件付きで採択と決定 13.4 審査員の論評に対する返答 13.5 論文は却下されたものの,再投稿を勧められる 13.6 論文の全面却下—ノーベル賞級のものも? まとめ・演習問題 第14章 学会でのポスター発表 14.1 学会に出かける好機 14.2 学会発表用ポスターの作成 14.3 立ち止まってあなたのポスターを見始めた人に声をかける 14.4 形式張らないポスターセッションの雰囲気は若い研究者にとって好都合 まとめ・演習問題 第15章 研究成果の口頭発表 15.1 英語での口頭発表 15.2 時間の制約 15.3 講演における前置き 15.4 講演の本体部分 15.5 講演後の質問に答える 15.6 口頭発表についての参考情報 まとめ・演習問題 第16章 科学者の責任 16.1 公明さ,説明責任,そして再現性ある結果 16.2 科学者は1人1人が教師役を担う 16.3 科学者は1人1人が番犬役を担う 16.4 科学および科学者社会の保全は科学者1人1人の責任 まとめ・自由考察 演習問題の解答 付録:有用なウェブサイト集 訳者あとがき