現代論理学入門(岩波新書)
沢田 允茂 著
目次
はじめに Ⅰ 論理的な思考とは何か 1 論理のする仕事は何か 情報の処理──推理の働き 2 日常言語の意味するもの 心と肉体と論理──前論理的思惟は存在するか 3 記号の働きとはどのようなものか 論理という語の意味──記号と人生──記号と知識──言語記号の特性──記号とそれを使うもの──記号とそれが指すもの 4 記号活動の中に働いている形式 記号と記号との結びつき──語と文のちがい──形式化とは何か Ⅱ 現代論理学の考え方 1 論理学は進化する 論理学の前近代的形態──論理学における近代的反動の諸形態──何故に数学と論理学とは結びついたのか──数学的論理学にたいする現代の反動 2 文の論理とその構造 論理語の働き──文の計算──真理関数、トートロジー──文計算の基本的な諸法則 3 述語の論理とその構造 主語と述語──「すべて」と「存在する」──矛盾と反対──存在と述語──述語計算の諸法則──関係の論理──拡張された述語論理とパラドックス 4 論理学はいかにして公理化されるか 知識と公理化──論理学の公理化──公理体系の諸性質 Ⅲ 現代論理学と思想の問題 1 世界をどのように見るか 2 論理は変化を捕えうるか 3 存在と無の問題 4 人間、機械、論理 あとがき