イスラーム哲学の原像(岩波新書 黄版 119)
井筒 俊彦 著
内容
目次
序 第一部 イスラーム哲学の原点──神秘主義的主体性のコギト── 第一回講演 Ⅰ 問題の所在 Ⅱ スーフィズムと哲学の合流 Ⅲ スーフィズムと哲学の歴史的接点 Ⅳ アヴェロイスとイブン・アラビー Ⅴ 神秘主義とは何か? Ⅵ 自我意識の消滅 Ⅶ ナジュムッ・ディーン・クブラー Ⅷ シャーマン的世界とスーフィー的世界 Ⅸ 意識構造モデルの基体としての「魂」 Ⅹ 二つの霊魂観 Ⅺ スーフィー的意識の構造 Ⅻ スーフィー的深層意識と唯識的深層意識 第二回講演 Ⅰ 意識の変貌 Ⅱ 観想のテクニック Ⅲ ズィクル修行 Ⅳ イマージュの湧出 Ⅴ 「神顕的われ」と「神的われ」 Ⅵ 神的第一人称 Ⅶ スーフィズムと哲学的思惟 Ⅷ 意識零度・存在零度 Ⅸ 意識と存在の構造モデル Ⅹ 哲学的主体性の成立 Ⅺ 存在世界の段階的構造 第二部 存在顕現の形而上学 Ⅰ 序 Ⅱ 存在概念と存在リアリティー Ⅲ アヴィセンナの存在偶有説 Ⅳ 形而上的実在としての存在 Ⅴ 意識の変貌 Ⅵ 表層意識と深層意識 Ⅶ 意識の「ファナー」と「バカー」 Ⅷ 存在の「ファナー」と「バカー」 Ⅸ 人間の三段階 Ⅹ 存在の自己顕現 Ⅺ 存在顕現の構造学