著者紹介
エーリッヒ・フロム(著者):エーリッヒ・フロム(Erich Fromm)
1900年ドイツ・フランクフルトに生まれる。ハイデルベルク、フランクフルト、ミュンヘンなどの大学で学んだのち、ベルリンで精神分析学を学ぶ。フランクフルト社会研究所を経て、1933年アメリカに渡り、のちに帰化。イェール、ミシガン州立、ニューヨークなどの大学で教鞭をとり、さらにメキシコに移住。1980年没。フロイト理論にマルクスやヴェーバーを接合して精神分析に社会的視点をもたらし、いわゆる「新フロイト派」の代表的存在とされた。また、真に人間的な生活とは何か、それを可能にする社会的条件とは何かを終生にわたって追求したヒューマニストとしても有名である。しだいに、禅や東洋宗教へも関心を深めた。著書に、『自由からの逃走』 『人間における自由』『精神分析と宗教』(以上、東京創元社)、『愛するということ』『生きるということ』『希望の革命』『破壊』『人生と愛』(以上、紀伊國屋書店)ほか多数。
佐野 哲郎(翻訳):佐野哲郎(さの てつろう)
1931年、大阪に生まれる。京都大学文学部英文科卒業。元神戸親和女子大学学長、京都大学名誉教授。訳書にフロム『生きるということ』『フロイトを超えて』、共訳書にフロム『希望の革命』『破壊』『人生と愛』『ワイマールからヒトラーへ――第二次大戦前のドイツの労働者とホワイトカラー』、フンク『エーリッヒ・フロム 人と思想』、バーストン『フロムの遺産』(以上、紀伊國屋書店)ほかがある。