内容
ヨーロッパ的思考の特徴である理性を明らかにするため古代ギリシア人の思想、世界観を探る。<主な目次>古代ギリシア人の世界観−文化の理論としてのアナロギア 古代ギリシアの流血儀礼 エレア学派の哲学と数学−パルメニデスの序歌 ギリシア演繹数学の起原 イデア論の基本的諸問題をめぐる三つの対話−〔第一〕『国家』篇五九七C〜Dにおける「寝椅子のイデア」『パルメニデス』篇における「第三人間」論 プラトンのイデア文法 〔第二〕「第三人間」論と意味論的パラドックス イデアの離在性と同一性 プラトンの言語階形理論 『ソピステス』篇における《異》のイデアとイデアの自己分有 〔第三〕問題提起 《プラトンの切断》とイデア論の意味的側面 藤沢論文−その主旨 藤沢論文の問題点をめぐって 「分有」論か「範型」論かの二者択一は正しいか 『ティマイオス』篇におけるコーラの問題 『ソピステス』篇における「最も重要な類」 虚偽言明とイデアの分有